カイロのルーツと言われる「温石」って何?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。12月5日放送分のテーマは「カイロ」です。
カイロは日本で生まれた、日本独自のものです。漢字では「懐炉」と書き、まさに懐を温めるものとして表されています。
カイロのルーツは「温石(おんじゃく)」だと言われています。石を火や熱湯で温め、布でくるんで懐に入れ、寒さをしのいでいたそうです。
「温石」は平安時代のものと思われる遺跡から発見されており、既にこの時代には存在していたと考えられています。また江戸時代、温石は当時の人たちにとってのカイロだったそうです。
その後、江戸時代の終わりになると、温石の代わりに灰を使った「灰式カイロ」が登場します。金属製の容器のなかに、木炭や木を燃やした灰を加工して、棒状になったものが入っています。これを「懐炉灰」と言います。
火を点けると、炎は上がらずにゆっくりと燃えていき、その熱がケースに伝わって暖まるというものです。
このカイロは温石と比べて長時間暖かさが長持ちすることから、明治時代になると一般的に使われるようになりました。
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