大阪万博 相次ぐパビリオン入札不成立 「受注しても相当の赤字を危惧」辛坊治郎が解説

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キャスターの辛坊治郎が12月13日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。2025年大阪・関西万博のパビリオン(テーマ館)などをめぐり入札不成立が相次いでいることについて、理由を解説した。

大阪万博 相次ぐパビリオン入札不成立 「受注しても相当の赤字を危惧」辛坊治郎が解説

【大阪・関西万博 国際企画会議】 2025年大阪・関西万博の会場となる夢洲を視察する参加国から訪れた人たち=2022年10月26日午前8時45分、大阪市此花区 写真提供:産経新聞社

2025年大阪・関西万博の会場整備事業をめぐり入札不成立が相次いだ問題で、さらに5施設が不成立となったことが12日、分かった。資材の価格高騰が影響している模様だ。

辛坊)私は先日、万博会場となる大阪市の夢洲地区に足を運び、現地を見てきました。開催まで2年強となっていますが、さら地でした。大丈夫かと心配になり、万博協会の担当者にうかがうと「大丈夫、予定通りです」とのことでした。

万博の目玉となるパビリオンは、映画監督の河瀬直美氏らがプロデューサーとして手掛けます。各プロデューサーのイメージを基にデザインを具体化して施工することになるのですが、入札に応じる建設会社が現れず、入札不成立となるケースが目立っています。入札不成立となっている理由の1つは、間違いなく資材価格の高騰です。

入札に際しては上限価格というものが設定されます。しかし、今は建築業界でもインフレがものすごい勢いで進んでいますから、例えば10億円で受注したとしても、建設を続けているうちに資材費や人件費が上がっていくことも予想されます。そうなると、最終的に相当の赤字が出るのではないかと危惧されるわけです。世の中全体の物価が急激に上昇していることが影を落としているといえます。

しかし、造らないわけにはいきませんよね。どうするのかというと、その答えは今のところ提示されていません。私は近く、万博開催の旗振り役の1人である吉村洋文大阪府知事に会う予定ですので、解決策や見通しなどについて尋ねてみるつもりです。お伝えできる範囲で、結果を番組内でご報告したいと考えています。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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