「スマホ認知症」になりやすい人の「5つのチェックポイント」

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医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が12月14日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。「スマホ認知症」について解説した。

「スマホ認知症」になりやすい人の「5つのチェックポイント」

※画像はイメージです

スマホユーザーの6割が物忘れに悩まされている ~30代にも忍び寄るスマホ認知症

飯田浩司アナウンサー)今回はスマホによる認知症についてですが。

森田)「スマホ認知症」という言葉が巷で有名になってきていまして、30代にも忍び寄るとされています。

新行市佳アナウンサー)30代にも、ですか?

森田)スマホユーザーの約6割が「物忘れなどが深刻になった」と回答しているデータもあるようです。将来、アミロイドβ(ベータ)という老化物質がたまりやすくなって、「本当の認知症に発展しやすいのではないか」という報告も出てきています。

飯田)30代だと新行アナウンサーも他人事ではない。

新行)他人事ではないですよね。

スマホを使いすぎると情報過多になり、脳が疲労して思い出す能力が衰える ~脳のなかがゴミ屋敷状態に

飯田)どうしてスマホの使いすぎが物忘れにつながるのですか?

森田)スマホを使いすぎると、脳への情報過多の状態になります。特に脳の前頭前野で処理できないほどの情報が入ってくると、脳が疲れてしまうのです。脳の疲れが深刻化すると、新たな情報を取り込んだり、また情報を取り出す、すなわち思い出す働きが衰える状態になると考えられています。

飯田)情報過多になって。

森田)さらに、脳が疲れすぎるとミスが増えたり、睡眠トラブルなどが出ることも報告されています。スマホ認知症の原因の2つは、自分の脳をあまり使わず、スマホばかりに頼ること。またスマホからの過剰な情報収集、インプット量が多すぎることに原因があるとされています。脳の情報収集、インプット量が多すぎると、頭のなかがゴミ屋敷のような状態になってしまいます。

飯田)ゴミ屋敷。

森田)どこに何の情報があるのかわからなくなってしまって、必要なものを取り出せなくなるのです。それで物忘れが激しくなってしまう。

「スマホ認知症」になりやすい人の「5つのチェックポイント」

新行市佳アナウンサー、森田豊氏、飯田浩司アナウンサー

「スマホ認知症」になりやすい人の特徴

飯田)スマホ認知症になりやすい人のチェックリストはありますか?

森田)「こんな人は危ない」という5つのリストをまとめてみました。ベッドのなかでもスマホを見ている。トイレにもスマホを持って行く。LINEやメールのほとんどの返信を受信から1時間以内にしている。最近、漢字を思い出せなくなった。

飯田)わかります。

森田)テレビを観ていても出演者の名前が出てこない……有名な人は思い出せるのですが、コメンテーターや専門家など、テレビに毎日出ないような人の名前がどうしても出てこない。

飯田)自分は4つ当てはまりました。

新行)私もそれぐらい当てはまりますね。

デジタルデトックスのすすめ

新行)スマホ認知症にならないための対策を教えていただけますか?

森田)スマホを使わない時間を決めることが大事です。「デジタルデトックス」……デジタルを解毒するということが最近言われつつあります。

飯田)デジタルデトックス。

森田)その他、食事のときはスマホを触らない。寝る1時間くらい前から、スマホは絶対に見ない。朝起きてすぐにスマホをチェックしないなどのルールを、自分のなかでつくるしかないと思います。

新行)意識して遠ざけないと、つい使ってしまいますね。

森田)私も寝る1時間前からは、遠くに置くようにしています。

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