住宅ローンの変動金利にも大きな影響! “黒田ショック”日銀の金融緩和策見直しを森永卓郎が解説

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経済アナリストの森永卓郎が12月21日(水)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。日銀が異次元緩和を転換し、長期金利上限0.5%へ引き上げたことについて解説。住宅ローンの変動金利にも大きな影響が出てくると語った。

住宅ローンの変動金利にも大きな影響! “黒田ショック”日銀の金融緩和策見直しを森永卓郎が解説

財政金融委で答弁する日銀の黒田東彦総裁=2022年11月2日、国会内 写真提供:産経新聞社

『垣花正 あなたとハッピー!』月曜日~木曜日 8時~11時30分 生放送

日銀は、金融政策決定会合を開き、緩和策の一つとして抑えてきた長期金利の上限を、これまでの「0.25%程度」から「0.5%程度」へ引き上げた。黒田日銀総裁は、大規模な金融緩和そのものは維持し、「利上げではない」と説明している。

森永は「日銀は基本的に、一年未満の短期金利をコントロールしているが、実は長期もコントロールすることができる。長期金利は、国債の売買で決まる」としたうえで、「最近は国債が売りに出ると、全部日銀が買い占めてきた。こうすることで、金利の上昇を抑制。0.25%に抑えて、景気への悪影響を及ぼさないようにしてきた」と解説した。

続けて森永は、「新聞各紙の報道によると、その操作が難しくなったので、事実上、金利を上げざるを得なくなったと報じられているが、私は違うとみている」と語り、「いままでは、上限金利を0.25%にしていた。ところが、これを0.5%に切り上げた。これを発表した直後、国債の金利は0.4%台までいきなり上がっている。日銀は、金利を抑え込むのを諦めたとみていい。黒田さんはこれまでやってきたことを鑑みて、『これは利上げじゃない』と苦しい答弁をしていたが、そんなことはない」と指摘。

では、本当は何が起こったか。森永の見方では、「日銀は、独立した機関なので、政府は介入できない。ただ、岸田総理は人事権を持っている。会社で例えるなら岸田総理は人事部長。人事権を握っている人物に左遷を示唆されたら、いうことを聞くしかない。つまり、政府からのなにかしらの圧力があり、実質の利上げに踏み切ったのではないか」と持論を展開。

そして、「これは“布石”に過ぎない。来年4月に日銀総裁が代わると、長期金利がどんどん上がり、短期金利も引き上げにいくという流れが目に見えている」と予測した。

番組にはリスナーから「住宅ローンの話は切実です。変動金利の住宅ローンの人はこれからどうなるんですか?」というメールが寄せられた。森永は「日銀が短期金利を上げる。1%以上あげると住宅ローンの金利もほぼ1%以上上がります」と断言。

直近のデータでによると約74%、4人に3人が変動金利ということだが、森永は銀行によってもちろん異なると断ったうえで、「例えば金利が1%あがると、今の金利水準で言うと、3000 万35年ローンで借りている人は約76000円ぐらい返済している。1%上がると約93000円。ちなみに3%あがると、毎月12万3000円になる」と解説。

森永は繰り上げ返済が一番良いが、「今のうちに固定金利に切り替えておくとよい」アドバイスした。

住宅ローンの変動金利にも大きな影響! “黒田ショック”日銀の金融緩和策見直しを森永卓郎が解説

■番組タイトル:ニッポン放送 『垣花正 あなたとハッピー!』
~3月28日から番組リニューアル。月~水曜日は森永卓郎が週に3曜日生出演。『森卓3DAYS』として、家庭の経済がプラスになるような話題や日々の性格に役立つ情報をたっぷり紹介、経済アナリストの森永の視点で解説していく。
■放送日:毎週月曜~木曜 午前8時~11時30分 生放送
■出演者:
<パーソナリティ>垣花正
<コメンテーター>森永卓郎 (月~水)、中瀬ゆかり(木)
<アシスタント>那須恵理子(月・水)、熊谷実帆(火・木)
■番組メールアドレス:happy@1242.com
■番組ハッシュタグ:#垣花正ハッピー

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番組情報

垣花正あなたとハッピー!

FM93/AM1242ニッポン放送 月~木 8:00~11:30

番組HP

ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!

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