東京都医師会副会長が警告 インフルエンザが「流行する兆候」早めにワクチン接種を

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東京都医師会副会長で感染症担当、「角田外科消化器科医院」院長の角田徹氏が1月13日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。レジオネラ症とインフルエンザについて解説した。

※画像はイメージです

気を付けなくてはいけない「4類」感染症のレジオネラ症

新行市佳アナウンサー)1類~5類までの感染症のうち、梅毒や結核など以外で、注意しなければならない感染症はどんなものがありますか?

角田)4類に分類されているレジオネラ症などは、気を付けた方がいいと思います。

入浴施設などで感染する場合も

新行)どういう病気なのですか?

角田)原因は細菌で、本来は土のなかなどにいる細菌なのです。最近、入浴施設などが水資源を保つために循環させたり、シャワーのように噴霧させるのですが、貯水槽を綺麗にしておかないと細菌が増殖してしまうのです。そこでアメーバが増殖し、そのアメーバのなかでレジオネラが増殖するのです。

新行)不潔な貯水槽で。

肺炎になり、劇症化し、死亡する例も

角田)綺麗な状況を保たないとレジオネラが繁殖してしまい、それを吸い込むことによって肺炎になる場合があります。

新行)肺炎になるのですか?

角田)免疫が落ちていたりすると劇症化します。急速に進行して亡くなってしまうこともある病気です。

新行)恐ろしいですね。

角田)ただ、最近は診断をつけてしっかり治療するので、死者はほとんど見られません。

抗生物質を使って治療

新行)どのように治療するのでしょうか?

角田)基本的には診断をつける。普通の肺炎とあまり差がありません。吸い込むと、肺のいちばん小さな組織のなかで炎症が起こり、急激に進むため、肺胞性肺炎となります。

新行)肺胞性肺炎。

角田)なかなか他のものと区別がつきません。ただ、痙攣などの神経症状が出たり、下痢をしたりします。そういう症状が一般的な肺炎に比べて多いと言われています。

飯田)痙攣や下痢。

角田)基本的には細菌ですから、抗生物質を使って治療しますが、細胞のなかで増殖するため宿主、つまりホストの細胞のなかまで到達するような抗生物質で治療します。

角田徹氏、新行市佳アナウンサー

今シーズンは流行の兆候が出ているインフルエンザ

新行)この時期、インフルエンザがとても気になるのですが、現在の状況はどうですか?

角田)ここ2年間ほどはコロナ禍でインフルエンザが流行しなかったのですが、2022年の暮れに定点医療機関、東京では490くらいあるのですが、そこでの感染者数が1を超えたのです。

新行)1を超えた。

角田)1を超えてくると、「感染の波が始まった」と私たちは判断します。それが2022年の暮れに起きていますから、今後さらに増える可能性はあります。

新行)今シーズンは流行するかも知れないのですね。

角田)流行する兆候があります。

ワクチンを必ず接種する ~手洗いも重要

新行)改めて、インフルエンザの予防について教えてください。

角田)予防の基本はやはりワクチンです。ワクチンを打っていただき、そして頻繁に手洗いしていただく。あとは適切な環境でマスクをしてください。吸い込んで感染することがいちばん多いですから。

新行)そうなのですね。

角田)あとは日常の栄養などを気にして、免疫が落ちないようにする。そして換気ですね。空気が澱まないようにする。この辺りはコロナと一致するのですけれども、重要ですね。特にワクチンはこれから打っても遅くないので、打っていない方は、ぜひ検討していただきたいと思います。

新行)お子さんは2回打つのですよね。

角田)12歳以下のお子さんは、1回では抗体ができないので2回打ちますけれども、大人の方は1回で十分な抗体ができます。

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