社員の「とある報告」が「日本初の入浴剤」誕生のきっかけに
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。1月25日放送分のテーマは「日本初の入浴剤」です。
1897年(明治30年)、日本初の入浴剤『中将湯』が、当時の「津村順天堂」(現・株式会社ツムラ)から発売されました。『中将湯』とはもともと、創業者・津村重舎の母方の実家に古くから伝わる「婦人用の薬」の名前です。
あるとき津村氏は、社員の方から「中将湯をつくった際に出る生薬の残留物を自宅の風呂に入れたところ、夏はあせもによく効き、冬は温泉のように体が温まった」と報告を受けます。
話を聞いた津村氏は、すぐにそれを入浴剤として製品化。銭湯に売り込んだところ、大変な人気となったそうです。
ちなみに『中将湯』の名前は、奈良時代の貴族の家に生まれた「中将姫」から付けられています。中将姫は継母に家を追われ、最終的に出家。そこで得た薬草の知識を、自分の身を守ってくれた藤村家の方々に伝えました。
それ以降、藤村家では薬草の処方が代々受け継がれていきますが、津村重舎の母方の実家が、この藤村家なのだそうです。
また、『中将湯』のパッケージには中将姫が描かれていて、「株式会社ツムラ」となった現在も、メモリアルマークとして使われています。
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