「冷温切り替え」自販機が誕生した「きっかけの出来事」
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。2月16日放送分のテーマは「自販機の飛躍」です。
日本で「自販機」が大きく飛躍した理由として、治安のよさの他に「硬貨」の登場があるそうです。1967年(昭和42年)、新しい100円硬貨と50円硬貨が登場し、たくさんの硬貨が流通しました。それとともに自販機もどんどんつくられていきます。
日本が世界に誇る自販機の技術として、「1台で温かい飲み物と冷たい飲み物を提供できる」という点があります。当時のポッカレモン(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)創業者・谷田利景のアイデアによるものです。
ある冬、谷田氏が高速道路のサービスエリアに立ち寄った際、ホットコーヒーを飲もうとしたところ、行列で30分も待ったそうです。「温かい飲み物を車内で飲めたら並ぶ必要もないのに」と思いつつ周りを見ると、寒さに耐えながらビン入りの飲み物を口にしているドライバーが多くいました。
その瞬間、谷田氏は「夏は冷やして、冬は温めて飲める缶入りコーヒー」を思いつきます。5年もの歳月をかけて開発に乗り出した結果、1973年に世界初の「冷温を切り替えられる自販機」の開発に成功しました。
その後、1台で冷たい飲み物も温かい飲み物も買える自販機が誕生し、現在では私たちの生活に深く根付いています。
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