「骨折」したあと、私たちの骨は「どう治っていくのか」
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。5月17日放送分のテーマは「骨の豆知識」です。
私たちの骨は、成人になり成長が止まったあとも、常に新しい骨に生まれ変わっています。古い骨を壊しては、その場で新しい骨をつくることを繰り返しているイメージです。
いわば骨の入れ替え作業のようなものですが、これを「骨のリモデリング(骨の代謝)」と言います。
「骨のリモデリング」は、「破骨細胞」と「骨芽細胞」の2つの細胞によって行われます。「破骨細胞」が次々に古くなった骨を溶かしていく一方で、「骨芽細胞」は新しい骨をつくります。2つの細胞の共同作業によって、骨の正常な強度が保たれているそうです。
骨折したとき、多くの場合はギプスで固定したあと、時間の経過とともに治っていきます。これは骨の再生能力によるものです。
骨折すると、骨のなかの血管が切れることで出血し、炎症を起こします。炎症が消えると、今度は体内のさまざまな組織の「細胞の素」となる細胞が、軟骨や骨をつくる細胞へと成長していきます。これを「仮骨」と言います。
仮骨は未熟な状態の骨ですが、「リモデリング」により成熟した骨へと変化させる……つまり完治させるそうです。
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