アラスカの人たちに心臓病が少ないのはなぜか

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東京都医師会理事で「水野医院」院長の水野重樹氏が7月19日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。血管や血液を健康にする食べものについて語った。

アラスカの人たちに心臓病が少ないのはなぜか

※画像はイメージです

アザラシを食べるアラスカの人たちに心臓病が少ない理由 ~イワシをたくさん食べるアザラシ

新行市佳アナウンサー)血管や血液を健康にするためには、何を食べるといいのでしょうか?

水野)青魚と言われているもので、代表的な魚はイワシです。イワシは寒い海でも元気に泳いでいるのですが、寒いところで泳いでいながらも、血流がイワシの体のなかで保たれていることが研究でわかってきました。

新行)寒い海で泳いでいても。

水野)アラスカなどの寒い国の人たちは、心臓の病気になる方が少ないということがわかっています。

新行)アラスカの人たちは。

水野)同じように寒い地域で、北欧のスカンジナビア半島に住む人たちと比較すると、スカンジナビア半島の方は心臓病で亡くなる方が多いのですが、アラスカの人はそれほど多くないのです。

新行)同じ寒い地方でも。

水野)理由を調べていくと、どうも食べ物が違う。アラスカの人たちはアザラシを食べます。アザラシはイワシをたくさん食べている。イワシの成分には、コレステロールを下げる作用のあるEPAやDHAが豊富に含まれており、これが最終的に食物連鎖のなかで、アラスカの人たちにとっていい方向に働いたという研究があります。

新行)イワシのような青魚を食べると、血管や血液にいいということですか?

水野)そういうことになります。

アラスカの人たちに心臓病が少ないのはなぜか

水野重樹氏、新行市佳アナウンサー

抗酸化作用があるポリフェノール

新行)ポリフェノールがいいという話も聞いたことがあるのですが、いかがですか?

水野)ポリフェノールは赤ワインなどに含まれていますが、ポリフェノールの抗酸化作用だと思います。人間は酸素を吸って生きていくわけですが、酸素が多すぎても酸化が進んでしまい、よくありません。その酸化を抑制させる効果がポリフェノールにはあるのです。

骨粗鬆症を予防する効果のあるサケ

新行)イワシの他に、血管や血液にいい魚はありますか?

水野)青魚は嫌いという方もいらっしゃいますが、魚全般で考えると、半分くらいはEPAやDHAが多い魚がいると思います。

新行)半分くらいは。

水野)サケなどもそれなりのいい作用があるでしょう。骨の病気である骨粗鬆症には、サケなどの効果が高いと言われています。

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モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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