「ウナギ養殖に最適な場所」ってどんな条件?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。7月26日放送分のテーマは「ウナギの養殖」です。
日本のウナギ養殖の歴史は、東京で養殖研究を行っていた服部倉治郎によって始まりました。
ある日、服部氏は静岡県の浜名湖を見て「ウナギ養殖に最適な場所」だと確信します。そして1900年(明治33年)、現在の浜松市にウナギ養殖用の池をつくり、養殖を始めました。
服部氏がこの場所を選んだのは、気候が温暖であることや、養殖に必要な天然水に恵まれていること。また、ウナギの稚魚である「シラスウナギ」が豊富に採れることなど、いくつものいい条件が重なっていたためだと言われています。
その後、ウナギの養殖技術は全国へと広まっていきました。
2020年(令和2年)の養殖ウナギの生産量を見ると、全国で最も多いのは鹿児島県で、全体の4割以上を占めています。そのあとは愛知県、宮崎県、静岡県と続きます。
1位の鹿児島県には、日本最大のウナギ養殖産地として知られる大隅半島があります。温暖な気候や広大な土地、良質な地下水など、ウナギの養殖に最適な環境だと言われています。
また、太平洋のマリアナ諸島周辺で卵を産み、黒潮によって帰って来た「シラスウナギ」がたくさん採れることも、大きな理由だそうです。
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