【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1131回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、Netflixにて独占配信中のNetflixシリーズ『御手洗家、炎上する』と、8月4日公開の『トランスフォーマー/ビースト覚醒』をご紹介します。
お家で観たい! Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』 ~ディープな人間ドラマと復讐劇に釘付け!
近年のNetflixシリーズでトレンドとなっているのが、復讐モノのドラマ。
なかでも『梨泰院クラス』や『ザ・グローリー~輝かしき復讐~」といった韓国発のNetflixシリーズは、世界中で大ヒットを記録。復讐劇としてだけではなく、緻密な人間ドラマとしても多くの視聴者を魅了しました。
そんな流れを受けて、日本発の復讐ドラマとして誕生したのが『御手洗家、炎上する』。藤沢もやしによる人気コミックを原作に、主人公・杏子を軸に、嫉妬と憎悪が渦巻く人間模様が繰り広げられます。
Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』のあらすじ
代々、病院を経営している御手洗家。その豪邸が全焼するという、痛ましい事件があった。原因は、院長の妻・皐月による火の不始末だった。
炎の前で泣き崩れて謝罪の言葉を繰り返すばかりだった皐月はその後、みたらい病院の院長である夫・治と離婚。杏子と柚子、2人の娘を連れて家を出てしまう。
それから13年後。25歳になった村田杏子は“山内しずか”という偽名を使い、家事代行業者として御手洗家に潜り入む。雇い主は治の再婚相手、御手洗真希子。
かつては皐月のママ友で、シングルマザーとして苦しい生活を送っていた真希子。いまでは、美しくも傲慢なセレブ妻となっていた。
杏子は、そつのない仕事ぶりで、異常に警戒心が強い真希子から徐々に信頼を得ていく。しかし、御手洗家に潜入した彼女には、ある“目的”があって……。
Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』のみどころ
主人公・杏子を演じたのは、いま最も勢いのある女優のひとり、永野芽郁。清楚で天真爛漫な印象が強い彼女ですが、本作では静かに復讐の炎を燃やす女性を好演。さらなる新境地を開拓しています。
一方、杏子の復讐相手・真希子を演じたのは、数多くの名作・話題作に出演してきた鈴木京香。絶対的な美しさと恐るべき狡猾さを併せ持つキャラクターを怪演しています。
杏子VS真希子。この2人の火花散るバトルは話数を重ねるごとに熾烈を極め、目が離せなくなりますよ。
また工藤阿須加、中川大志、恒松祐里、北乃きい、吉瀬美智子、及川光博といった個性豊かな俳優陣が共演。存在感あふれる演技で作品を盛り上げています。
インパクトの強い不穏なタイトルからも連想されるように、そのストーリー展開はスピード感があってスリリング。
二転三転どころか五転六転!? 観る者を翻弄するような筋書きに、「早く続きが観たい!」と全8話を一気に観てしまう人も多いことでしょう。
ディープすぎる人間ドラマがヒリヒリと胸に迫る、ゴージャスな復讐劇。その行方を、とくとご覧あれ。
映画館で観たい!『トランスフォーマー/ビースト覚醒』 ~トランスフォームするのは、車だけじゃない!
2007年、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、マイケル・ベイ監督によって第1作が公開。激しいバトルとハイクオリティなアクションシーンが魅力のSFアクション超大作『トランスフォーマー』シリーズ。
通算7作目となる『トランスフォーマー/ビースト覚醒』では、ゴリラやチーター、サイなど、動物からトランスフォームするビーストが登場。地球消滅の運命に立ち向かいます。
迫力満点のトランスフォーム・カーアクションはもちろんのこと、動物から変形するビースト型トランスフォーマーたちの躍動感あふれる動きは見応えたっぷり。
世代を問わず楽しめるので、家族での映画鑑賞にもピッタリなアトラクション・ムービーです。
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Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』
Netflixにて世界独占配信中
出演:永野芽郁、工藤阿須加、中川大志、恒松祐里、北乃きい、濱田マリ、小西桜子、吉瀬美智子、及川光博、鈴木京香
原作:藤沢もやし「御手洗家、炎上する」(講談社「KissKC」所載)
脚本:金子ありさ
監督:平川雄一朗、神徳幸治
音楽:小林武史
主題歌:Vaundy「カーニバル」
エグゼクティブ・プロデューサー:髙橋信一
プロデュース:春名慶
プロデューサー:内山雅博、小林美穂
タイトルロゴデザイン:荘司哲郎(サリダス)
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
英題:Burn the House Down
企画・製作・配信:Netflix
作品サイト https://www.netflix.com/jp/title/81511743
『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
2023年8月4日(金)から全国ロードショー
監督:スティーブン・ケイプル・Jr.
製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、スティーブン・スピルバーグ、マイケル・ベイ
出演:アンソニー・ラモス、ドミニク・フィッシュバック
日本語吹替版:中島健人、仲里依紗、藤森慎吾、玄田哲章、子安武人
日本語吹替版主題歌:Sexy Zone「Try This One More Time」
原題:Transformers: Rise of the Beasts
配給:東和ピクチャーズ
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.(C)2023 HASBRO
公式サイト https://tf-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/