お盆期間にピークか 再び増加する「新型コロナ感染症」

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東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が8月7日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。新型コロナウイルスの感染状況について解説した。

お盆期間にピークか 再び増加する「新型コロナ感染症」

※画像はイメージです

夏休みに入り、再び増えている印象のある新型コロナウイルス感染症 ~合宿先で集団感染するケースも

飯田浩司アナウンサー)まずは新型コロナウイルスの感染状況についてですが、最近は患者さんが増えているのではないかという報道もあります。現場でご覧になっていていかがですか?

尾﨑)全国に比べると、東京は少ない状態で推移してきたのですが、夏休みに入ってからモデルナのデータなどを見ますと、急に増えてきている印象もあります。お盆の期間辺りがピークではないかという話もあり、これからは注意が必要です。

飯田)夏休みに入ってからと考えると、人の動きが活発になったことが影響しているのでしょうか?

尾﨑)お子さんが合宿中に集団感染するというケースも出ています。

飯田)年齢的な特徴はありますか?

尾﨑)定点観測の結果だと10代が圧倒的に多いのですが、小児科で定点を行っている先生が多いので、それが反映されているのだと思います。

飯田)そうなのですね。

尾﨑)20代~50代ぐらいまでが多く、60代以降は少ない感じですね。高齢者の方に感染させないような対策が今後も必要になると思います。

高齢者への感染は少ない ~感染対策を続けている

飯田)5月8日に新型コロナの感染症法上の分類が5類に移行されました。そこから3ヵ月経つわけですが、高齢の方の感染が多くないということは、皆さん気を付けていらっしゃるのでしょうか?

尾﨑)気を付けている方が多いと思います。また、高齢者施設の方もしっかりと感染対策をしている結果だと思います。

お盆期間にピークか 再び増加する「新型コロナ感染症」

新行市佳アナウンサー、尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

小児の間でヘルパンギーナやRSウイルスなどが流行 ~小児専門の医療機関では入院患者が多くギリギリの状況

新行市佳アナウンサー)現在、医療のひっ迫具合はいかがでしょうか?

尾﨑)病院などに入院されている方の数は1400~1500人ぐらいだと思います。第8波のピークのときは4000人以上ですから、キャパシティ的にはまだひっ迫という状況にはなっていません。

飯田)1400~1500人くらい。

尾﨑)普通の診療所でも、内科系の方では問題は起きていないようです。ただし、小児科の診療所の先生は「外来は毎日大変混んでいる」と言っています。「国立成育医療研究センター」や、多摩にある「小児総合医療センター」などは、入院患者の方がギリギリだという話を聞きます。

飯田)入院患者の方が。

尾﨑)新型コロナに罹った人ではなく、コロナ以外のヘルパンギーナやRSウイルスなどに感染した人です。

飯田)なるほど。

尾﨑)コロナ禍の間は流行していなかったので、そういった病気に免疫を持っていないお子さんが多く、ヘルパンギーナやRSウイルス、他のウイルス感染症に罹っているという状況があります。ですから、小児科領域の先生方はいま大変なようです。

飯田)感染症もコロナだけではないですものね。

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