東京都医師会理事で「名和医院」院長の内科医・弘瀬知江子氏が7月31日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。新型コロナ「5類」移行後の現状について語った。
新型コロナ「5類」移行後、受診する場合はどうすればいいのか
飯田浩司アナウンサー)新型コロナの感染症法上の分類が5類に変わりました。現在は「コロナに罹ったかも」という場合、受診するにはどうすればいいのでしょうか?
弘瀬)発熱がある患者さんに関しては、当院では事前に電話をいただく、あるいは入り口のインターホンを押してもらい、話を伺ってから診るようにしています。
飯田)いきなり待合室に入るのではなく。インターホンを押すと、係の人が出てきてくれるのですか?
弘瀬)受付の者が出ていき、症状をお聞きします。その上で「発熱外来の方に来てください」などとお願いします。
飯田)クリニックによっては、時間で分けるところもありますよね?
弘瀬)普通の外来患者さんの対応が終わったあとに診察される先生が多いのではないかと思います。
検査は有料、診察は保険診療に
飯田)現在、検査などは有料ですか?
弘瀬)5類に移行したので有料になりました。
飯田)診察を受けるときは保険診療になるのでしょうか?
弘瀬)そうですね。
発熱の症状でも一般的な風邪の患者が増えてきている
飯田)発熱した場合でも、コロナ以外にいろいろな病気があると思いますが、診ていてどんな病気が多いですか?
弘瀬)当院ではそれほど多くありませんが、報道されているように、お子さんはヘルパンギーナやRSウイルスに罹るケースが少なくありません。
飯田)ヘルパンギーナやRSウイルス。
弘瀬)大人だと発熱の場合、一応インフルエンザとコロナは検査しているのですが、そういうものは陰性になる人たちも多くなってきています。
飯田)では、一般的な風邪ということですか?
弘瀬)そうですね。
飯田)喉が痛いなど、いろいろと出ますものね。
弘瀬)暑いのでクーラーや扇風機をつけて寝る方が多いため、体温が下がって風邪をひきやすいのだと思います。
暑くてもエアコンをつけず、熱中症になる高齢者が多い
飯田)今年(2023年)の夏は例年にない高い気温ですが、熱中症などはどうですか?
弘瀬)熱中症も増えてきましたね。
飯田)重い症状の方もいますか?
弘瀬)だるくて熱もあり、水分も十分に摂れていないので脱水症状になってしまい、点滴をする方もいらっしゃいます。
飯田)やはり外で仕事をされている方が多いですか?
弘瀬)そうとは限らないですね。家のなかでクーラーをつけず、扇風機だけで過ごす高齢の患者さんが多いです。
番組情報
医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます