彼岸花が「春の彼岸」には咲かないメカニズム
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月29日放送分のテーマは「彼岸花」です。
「彼岸花」は中国が原産で、一般的には鮮やかな紅い色をしています。「彼岸花」という名前は、秋の彼岸のころに咲くところから付いたとされています。
ちなみに、春の彼岸には咲きません。理由として、彼岸花は秋にキレイな花を咲かせたあと、葉が出てきます。その葉は寒い冬でも元気に生い茂りますが、晩春から初夏になると枯れてしまい、休眠期間に入るそうです。
その後、9月に入ると休眠から目覚め、秋の彼岸の時期には一斉に花を咲かせます。
彼岸花は見た目がとても鮮やかですが、実は全体に毒の成分を含んでいます。特に「球根」の部分に多く含まれ、この毒が他の植物の生育を妨げることから、雑草対策の効果が期待されるそうです。
さらに、この毒を嫌ってネズミやモグラなどが逃げるため、古くから田んぼのあぜ道に彼岸花を植えて、大切な田んぼを守ったと言われています。
彼岸花は別名「曼珠沙華」とも呼ばれます。古代インドの言葉「サンスクリット語」で「天界に咲く花」という意味があり、見る者の悪業を払うとされるそうです。
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