いつから「鏡」は日本で使われ始めたの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。11月21日放送分のテーマは「鏡の歴史」です。
鏡が誕生するまで、人々は水たまりや水を溜めた鉢などに自分の顔・姿を映していたと伝えられており、これを「水鏡(みずかがみ・すいきょう)」と言います。その後は「銅」などの金属を磨き、鏡として使っていたことがわかっています。
日本に鏡が伝わったのは弥生時代で、中国大陸から伝来したとされています。当時、光を反射して姿を映す鏡に人々は神秘的な力を感じ、魔除けや権威のシンボルとして特別な意味を持っていたそうです。
そのため、古くから祖先や神様を祀る際の道具、あるいは亡くなった方を火葬する際、一緒に棺に納めるものとして大切に扱われていました。
日本神話にも鏡が登場しています。例えば鏡を吊り下げて捧げ、「天照大神」のお出ましを願う場面があるそうです。その鏡は「八咫鏡(やたのかがみ)」と呼ばれ、のちに「天から地へともたらされた」と伝わっています。
優れた鏡は神様に捧げられ、その象徴にもなっています。「八咫鏡」は「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」「八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)」とともに「三種の神器」と呼ばれ、長く伝えられています。
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