露朝「軍事協力」で北朝鮮の核弾頭が飛躍的に増える懸念

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日本経済新聞コメンテーターの秋田浩之が2月13日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。急速に軍事協力を進めるロシアと北朝鮮について解説した。

2024年1月14日に北朝鮮が実施したとする固体燃料式の中長距離弾道ミサイルの発射実験 朝鮮通信=時事 写真提供:時事通信

2024年1月14日に北朝鮮が実施したとする固体燃料式の中長距離弾道ミサイルの発射実験 朝鮮通信=時事 写真提供:時事通信

急速に軍事協力を進めるロシアと北朝鮮

飯田)急速に軍事協力を進めるロシアと北朝鮮の関係について、秋田さんは先日の日経紙面にも寄稿されています。この接近をどうご覧になっていますか?

秋田)単に仲がいいとか、友好関係を深めているわけではありません。同盟でもないのですが、軍事兵器のやり取りを伴う、悪い意味で枢軸という名にふさわしい関係になっていると思います。ロシアはいま、イランからドローン、そして北朝鮮から100万発と言われる砲弾をもらい、それをウクライナでも使っているわけです。ロシアが撃ち込んだ北朝鮮の短距離ミサイルも、ウクライナから出てきました。ロシアのウクライナ侵略を全面的に支援しているわけです。

砲弾提供の見返りに核ミサイル技術やプルトニウムをロシアから得ている北朝鮮

秋田)我々が最も心配しなければいけないのは、砲弾提供の見返りに北朝鮮が何をもらっているのかということです。日本や韓国に脅威をもたらす核ミサイルの性能アップにつながる技術や、核ミサイルの大量生産に必要なプルトニウムが流れているのではないかと見られています。

飯田)プルトニウムまでですか。当然ながら相手国は制裁対象ですよね。

秋田)これらの情報はまだ分析の域を出ていませんが、北朝鮮が必要としていて、ロシアが提供できるというマッチングで見た場合、この2つはとてもリスクが高いと分析されています。ストックホルム国際平和研究所によると、北朝鮮は30発程度の核弾頭を持っているとされています。ただ、原材料であるプルトニウムを潤沢に持っているわけではないので、その程度で済んでいますが、ロシアが提供すれば飛躍的に数が増えることになります。

飯田)このようなものもロシアから産出される。かつてはアメリカも買っていたのではないかと言われていますよね。

秋田)使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出すわけですが、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)によく話題になる原子炉があり、現在確認されているのはその1ヵ所ぐらいだと言われています。いろいろな制裁もありますし、細々と取り出してきたけれど、ロシアは国中に原発があり、プルトニウムも潤沢にあるのでそれを提供する。あとは、北朝鮮が喉から手が出るほど欲しい潜水艦発射型の核ミサイル技術ですね。もしかするとSLBMの技術も提供しているかも知れません。

飯田)東アジアの安全保障環境が、またガラッと変わるのでしょうか?

秋田)ヨーロッパで戦争が起き、さらに中東も混乱していて、それぞれロシアとイランがウクライナと中東の背後にいるわけです。そこで今度は北朝鮮が、ウクライナへの侵略を支援する見返りに、ロシアから大々的な軍事支援を受ける。ロシア・北朝鮮・イランの三角形があり、欧州・中東・アジアを結ぶ紛争の連鎖があります。アジアではまだ紛争になっていませんが、緊張の連鎖がトライアングルで高まっていく可能性があります。

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飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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