
客席全てが、コートと正対するように作られた「TOYOTA ARENA TOKYO」
民設民営、クラブ・アリーナの一体経営型で、新しいアリーナビジネスにチャレンジ
バスケットボールB.LEAGUEのアルバルク東京が、今シーズンからホームアリーナとして使用する『TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)』のメディア向け内覧会が行われました。
場所は、観光地でもあるお台場の青海(あおみ)。以前は、MEGA WEBなどがあった場所に作られました。全ての席からバスケットボールコートが見やすい、楕円形(オーバル)型を採用したアリーナは、バスケットボールを中心に、音楽コンサートなどで使用されます。バスケットボール利用時には約1万人、コンサートでは、約8000人の収容を見込んでいます。
こけら落としの試合は、10月3日(金)B.LEAGUEアルバルク東京の開幕戦 アルバルク東京vs昨季のBリーグ王者・宇都宮ブレックス。音楽でのこけら落としは、10月11日(土)12日(日)official髭男dismのコンサート。このほか、来年の3月6日からは、パラスポーツ「天皇杯 第51回日本車いすバスケットボール選手権大会」の開催も発表されています。

イベントがない日でも、屋外施設は利用可能
非日常空間を演出し、会場に没入させる設計
大きな特徴は、『見る』を意識した作りとホスピタリティ。
『TOYOTA ARENA TOKYO』を管理・運営するアルバルク東京の林邦彦社長は、「これまで、日本のスポーツ文化は、「やる」というプレーヤー中心で、「見る」という観客側が二の次になっていた。それが2021年、沖縄アリーナ(琉球ゴールデンキングスのホームアリーナ)ができ、日本でも楽しめる文化を先導して頂いた。「する」「見る」「支える」をバランスよくやる為には、観戦環境が大切。」と話し、『TOYOTA ARENA TOKYO』には、観客を楽しませる仕掛けをしていると話しました。
大きな階段を登った先のMAIN GATEから中に入ると、メインビジョンが見え、会場音と合わせて、非日常空間を演出します。
さらに、『TOYOTA ARENA TOKYO』には、コンコースとアリーナを隔てる壁がありません。これまでのアリーナは、壁やドアなどで、音などの対策をしてきましたが、『TOYOTA ARENA TOKYO』では、この壁を排除、コンコースからも、会場の様子がわかるように、なっています。

国内アリーナ最大級を誇るビジョン設備
アリーナの上には、幅11.5m、奥行き6m、高さ7.6mのセンターハングビジョンを設置。上部リング・メインビジョン・下部リングの3つで構成され、それぞれが独立した映像を流すことが可能。また、リボンビジョンも、国内アリーナ初となる2層リボンを設置、様々な映像演出を可能にしています。
2時間強の試合も快適に観戦できるように、約1万席のシートは、全席レザーシートを採用、座面・背面にはクッションを、さらに全席にカップホルダーも付いています。
座席前の通路も広めにとられ、観客にストレスを感じさせないようになっています。

プライベートな個室空間×臨場感抜群のテラス空間を兼ね備えた、他に類を見ない観戦空間
アルバルク東京の試合では、6つのホスピタリティエリアを用意
近年、スポーツ観戦やコンサートなどで、特別な空間として用意される〈ホスピタリティエリア〉。『TOYOTA ARENA TOKYO』でも、6つの〈ホスピタリティエリア〉が作られています。(アルバルク東京の試合時など)
・JAPAN AIRLINES テラススイート(2階 個室・6室)
プライベートな個室空間と、臨場感抜群のテラス空間が共存する「新体験」の観戦スイート。コンセプトの違う6つの部屋が用意されている。
・スイート(3階 個室・16室)
14名、11名、10名と収容人数に応じて3タイプの部屋が用意された、洗練されたスイートルーム。

JAPAN AIRLINES テラススイートからコートまでの距離は、約18mという近さ
・プレーヤーズラウンジ(1階 60名)
B1クラブ初!入場前の選手が、間近で見られる特別なラウンジ。食事が、ビュッフェ形式で提供されるほか、壁がガラス張りになっていて、ロッカールームからコートに向かう選手を、間近で見ることができる大迫力のラウンジ空間。
・TOYOTAプレミアムラウンジ(1階 152名)
ホテルクオリティの食事を楽しむことができる、ライブキッチン付きの最上級ラウンジ。
・JAPAN AIRLINESラウンジ(2階 276名)
カジュアルでありながら、ワンランク上の観戦体験が可能な、スポーツバー型ラウンジ
・CHAMPAGNE COLLETパーティーラウンジ(3階 25〜40名)
友人や同僚と貸切空間で気兼ねなく試合観戦を楽しめる・パーティースタイルのラウンジ

ファミリールームからも、コートはバッチリ見える設計
様々な〈ホスピタリティエリア〉以外にも、スポーツ観戦の多様化に合わせた空間も用意されています。
・ファミリールーム
子供連れでも観戦を楽しめるように設計された空間。お子さんと座って観戦ができるように、ベンチシートになっている他、観客席の後ろには、プレイルームを設置。試合観戦に飽きてしまったお子さんを、遊ばせながら観戦ができます。
(*この部屋は、調光機能、遮音効果を備えており、センサリールームとしても利用可能)
・SMBC SKY LOUNGE
アリーナ5階にある唯一の自由観戦エリア。アリーナ全体を俯瞰で見る事ができる他、屋外テラスに出て、お台場の風景を見ることもできる。

車いすが余裕ですれ違えるほど広く、緩やかなスロープ
新しく開業するアリーナだからこそ、誰にもやさしい空間を
『TOYOTA ARENA TOKYO』は、設計段階から、有識者・障がいをもつ方、パラアスリートと共にワークショップを行い、誰にもやさしい空間を目指し、作られました。
・コントラストを強調した内装やデザイン
・一般エリアには、14ヶ所の多機能トイレと、ユニバーサルトイレを一部設置
・車いす座席の前には、健常者も利用しやすいように、昇降するカウンターを設置
・広いコンコースと、緩やかで広いスロープ
・光や音に配慮し、感覚過敏の方が一時的に休めるように「CALM DOWN/COOL DOWN」室を設置

選手が使用するロッカールームも、間口が広く、段差がないユニバーサルデザインに
パラスポーツの屋内競技にも貸し出しをしていく方針で、健常のアスリート、パラアスリート共に、ストレスなく使用できるデザインになっています。
・段差がなく、ストレスフリーな移動が可能
・ロッカールームの間口は広く、トイレやシャワー、洗面スペースでは、車椅子が360°回転できるスペースを確保
・ロッカールームの一部シャワーは、座った状態で使用できる「ボディハグシャワー」を採用
・パラアスリートも使用する事が想定される部屋のドアは、スライド式の引き戸を採用
その他、環境に配慮した設計と施設管理になっています。施設で利用するエネルギー(電力)には、再生可能エネルギーを100%使用、屋上に設置した太陽光パネルで、年間の全エネルギー使用のうち約5%を代替え、敷地内にEV(電気自動車)充電器を設置、アリーナで排出される全てのゴミの100%リサイクルを実施します。

リサイクル素材を一部用いたバスケットコートadidas SPORTS PARK
地域のコミュニティー広場としても利用できる『TOYOTA ARENA TOKYO』
最新の設備を持ったアリーナ『TOYOTA ARENA TOKYO』ですが、屋外などの併設施設は、無料で利用が出来たり、一般貸し出しなどができる場所もあります。
・サブアリーナ(屋内)
バスケットボールコート1面と、壁面にバスケットゴールを4基設置。イベントによって、さまざまな使い方ができる他、イベントがない時には、一般貸し出しなども予定している。3階には、観覧席も設置。
・adidas SPORTS PARK(屋外)
アルバルク東京のマスコット・ルークが、シンボルモニュメントとして出迎える屋外バスケットボールコート。アルバルク東京の選手やファンから、履き潰したバッシュやスニーカーを回収、リサイクル素材としてコートに使用。草バスケ場として、自由に利用可能。

レンタルのニッケンJOINT PARKは、憩いの場所&イベントスペースに
・レンタルのニッケン JOINT PARK(屋外)
サブアリーナの屋上部分に作られた屋外パーク。パラソル付きのテーブルを置くなど、休憩所として、人工芝を設置して、繁ぎ方、組み合わせ方次第で、様々な使い方に対応。メインアリーナのイベントに併せて、キッチンカー(8台設置可能)や、各種イベントなどに利用ができる空間。
・ARENA Miraie
飲食提供のカフェ&バー。モータースポーツをはじめ、様々なモビリティ展示や体験ができ、店内大型モニターでパブリックビューイングや体験型イベントも開催可能。さらに、窓面には、透過LEDを設置、コンテンツのPRや、地域情報を発信していく。

次世代モビリティ“e-Palette(イーパレット)をShopとして使用
・トヨタグループの次世代モビリティ・技術・サービスを体験・体感
『TOYOTA ARENA TOKYO』では、トヨタグループ各社で開発中の技術・サービスが体験できるサービスも行われます。開業時に展示されたり、使用される次世代モビリティは3種類。
BEV(電気自動車)として、これまで各種イベントで、観客を運んできた、次世代モビリティ“e-Palette(イーパレット)”。今回は、広い車室空間を生かして、Shopとして活用。停車時には、車体が下がり乗降しやすくなる他、車いすなどの乗降用に、自動でスロープも出てきます。
立ち乗り型電動三輪モビリティ“C+walk T(シーウォークティー)”。最高速度が、歩くスピード6キロになっている為、歩行者と同じ空間で使用可能。(歩道走行可能だが、車道走行は不可)。『TOYOTA ARENA TOKYO』では、警備の為に使用。
スマホで運転操作ができる二人乗り電動モビリティ“&brella(アンブレラ)”。相合い傘のような、和風デザインの小型モビリティ。オープン後は、施設内での展示や、イベントでの体験試乗が計画されています。
TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)
所在地 東京都江東区青海1−3−1
公式HP https://www.toyota-arena-tokyo.jp/
こけら落とし:10月3日(金)アルバルク東京 × 宇都宮ブレックス
音楽こけら落とし:10月11日(土)12日(日)Official髭男dism