岡山には、葬儀や法要で「あんパン」を配る地域がある!?

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日本に古くから伝わる「人の一生」にまつわる風習「冠婚葬祭」は、誰もが一度は通る、無くてはならない「人生の道標」のようなものです。「明日はもっといい日になる」(「上柳昌彦 あさぼらけ」内、毎週水曜日・午前4時40分ごろ放送)では、全国の聴取者の方からのおたよりをご紹介しながら冠婚葬祭の大切さをお伝えしています。

岡山には、葬儀や法要で「あんパン」を配る地域がある!?

(千葉県袖ケ浦市・あまやどりさん)
姉が嫁いだ岡山県津山市の周辺のお話です。葬儀や四十九日、一周忌、三回忌などに参列したときのこと、お供えがお菓子ではなく、「菓子パン」をリクエストされました。近所のパン屋さんで、バナナロールやおしんこロール、あんパンなど、不祝儀袋とは別に2~30個、段ボール箱に入れてもらって、熨斗をかけてもらい持参いたしました。一連の法要後、持ち寄った菓子パンを分けて、持ち帰りました。

岡山県北部出身のニッポン放送のスタッフによると、一周忌などの法要のときは「あんぱん」を配ると話していました。とくに津山市や真庭市周辺では葬儀や法要のときに個包装になったパンを配っていて、パン屋さんにも「葬儀パン」「法事パン」といったセットでの販売もあるそうです。元々、小豆の生産が盛んな山陰地方を中心にあんこ餅を配っていたことに繋がるのではないかと言われていて、時代と共に「あんパン」に変わっていったのではないかというわけなんですね。改めて、冠婚葬祭には、地域に根差した豊かな文化があると感じます。

岡山には、葬儀や法要で「あんパン」を配る地域がある!?

「七五三」は、冠婚葬祭の「冠」にまつわる行事の一つ

さて、11月15日は「七五三」です。小さなお子さんがいらっしゃると、神社仏閣へお参りされたり、家族で記念写真を撮るお宅もあると思います。この七五三も冠婚葬祭の儀式の一つということで、今回は「冠婚葬祭」の「冠」、かんむりの「冠」に注目します。冠婚葬祭の「冠」は、昔の「元服」、いまの「成人式」に当たります。古来、日本では「成人」を迎えたことを示す「元服」の儀式が行われてきました。元服を迎える年齢は、おおむね数え年で12歳から16歳と今よりも若くて、時代によっては5~6歳で元服することもあったといいます。とくに位の高い貴族は、元服にあたって冠をいただいたことから、「冠」の字をもって「元服」を示すようになったというんですね。いまでは成人のお祝いだけでなく、出産や七五三、還暦なども含め「人生の節目」にあたるお祝いを、冠婚葬祭の「冠」として指すことが多くなっています。放送当日の朝刊には、犬型ロボットの「七五三」が東京の神田明神で行われた様子が写真付きで報じられていました。時代が移り変わっても大切な儀式は受け継がれていくものですね。

「あなたのまちの冠婚葬祭・ある?ある!話」を教えて下さい!

「明日はもっといい日になる」では、聴取者の方の「あなたのまちの冠婚葬祭・ある?ある!話」をご紹介しています。全国の様々な冠婚葬祭にまつわるご当地ルールはもちろん、「冠婚葬祭」の行事で起きたハプニングや出来事でも構いません。例えば、「お父さんが飲みすぎて、披露宴中に寝てしまいました」「取引先の葬儀にお花を出した時、漢字を間違えて、上司に怒られました」といった、今では笑って話せるエピソードを添えてお送りください。受付メールアドレスは ue@1242.com 。ぜひ冠婚葬祭について体験して「よかったなぁ」と思うこともお書きください。(※メールの件名は「冠婚葬祭」)

地域の秋祭りから始まって年末年始、成人式と家族や地域とのつながりを考える機会は多いもの。改めて冠婚葬祭の大切さを再認識してみましょう。

【番組概要】
■番組タイトル『上柳昌彦 あさぼらけ』
■コーナータイトル:全日本冠婚葬祭互助協会 プレゼンツ 明日はもっといい日になる
■放送日時:毎週水曜 4時40分ごろ
■放送期間:2025年11月5日(水)~2026年1月28日(水)
■パーソナリティ:上柳昌彦アナウンサー
■番組メールアドレス:ue@1242.com

 

番組情報

上柳昌彦 あさぼらけ

月曜 5:00-6:00 火-金曜 4:30-6:00

番組HP

眠い朝、辛い朝、元気な朝、、、、それぞれの気持ちをもって朝を迎える皆さん一人一人に その日一日を10%前向きになってもらえるように心がけているトークラジオ

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