JR北海道のキハ281系が活躍する特急「スーパー北斗」。
気は281系には、振り子式と呼ばれる車体を傾ける機能があります。
この機能を活かすことで、あまり減速しないでカーブを曲がることができます。
この高速化によって、函館~札幌間は、最速およそ3時間で結ばれました。
現在は安全のために減速され、函館~札幌間は3時間30~40分ほどかかります。
「スーパー・・・」ではなく、無印の「北斗」もあります。
コチラは国鉄末期に投入されたキハ183系気動車。
安全対策が施され、現在も函館~札幌間を走っています。
もちろん「北斗」の名前は、北斗七星に由来するもの。
絵入りのヘッドマークにも、北斗七星が描かれていますよね!
実は星のようにキラキラ光るスポットが多い函館エリア。
まずはおなじみ、函館山の夜景から。
「100万ドルの夜景」としばしば表現されますよね。
別にお金に換算しなくても、キレイなものはキレイだと思いますが・・・。
(画像は2004年撮影)
そして日本初の星型要塞にして、北海道唯一の国の特別史跡「五稜郭」。
隣接する高さ108mの「五稜郭タワー」に登ると、星形を眺められます。
ちなみにココ、函館空港の離着陸ルートのため、この高さが限界なんだそう。
これからゴールデンウィークの頃には、この星形が桜色で染まります。
余談ですが、北海道の「花見」はジンギスカンのBBQが主流とのこと。
(五稜郭タワー広報担当者談)
さらに新函館北斗から北海道新幹線で1駅乗って木古内へ。
ココからクルマで30分ほどの所には、リアルな「天の川」があります!
上ノ国町(かみのくにちょう)を流れる「天の川」は、二級河川の正式名称。
名前の由来には、諸説あるようです。
ちなみに「天の川」が流れる上ノ国町には「天の川きららトンネル」なるトンネルも!
2009年、木古内と江差を結ぶ「道道5号」に出来たトンネルでこれも正式名称。
「北海道」の方に訊いたところ、開通に先立って名前の公募が行われたんだそう。
その中から、地元の小学校の女の子が考えた名前に決まったということです。
コチラは、ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」内「ルートハンター」でも紹介しました。
そんなキラキラいっぱいの函館エリアで、キラリと光る駅弁といえば!
「函館みかど」が今年1月7日、北海道新幹線開業記念駅弁として発売した「北斗七星」。
京王百貨店新宿店の「第51回・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」でも販売されました。
青函トンネルをイメージした包装から、プラスチック製のH5系新幹線が飛び出す造り。
ネーミングは、新函館北斗駅のある北斗市大野小学校の児童たちと一緒に考えたといいます。
お品書きが「みどりの窓口」で発券したきっぷのようになっているのが遊び心!
【お品書き】
北斗産米・・・ななつぼし
北海道産鮭・・・鮭のたたき
北海道産いか・・・いかの旨み焼き
北海道産いくら・・・いくら醤油漬
北海道産ほたて・・・ほたての燻製
北海道産たこ・・・たこのやわらか煮
木古内産和牛・・・はこだて和牛しぐれ煮、そぼろ
「北斗七星」の「七」には「7」つの地元産食材という意味も!
見た目こそお子様向けか思いきや、しっかりした中身が食欲をそそります。
特に炙りが入った「鮭のたたき」とスモークされた「ほたて」というひと手間が嬉しいもの。
魚介で飽きが来ないよう、地元産のはこだて和牛も入って、とても食べやすい「ちらし寿司」でした。
鼻の部分に入ったデザートの「かぼちゃまんじゅう」で〆れば、口の中は程よい余韻に。
容器に騙されずに、大人が買っても大満足!
函館・新函館北斗駅で、ひと際キラリと光る新作駅弁です。
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/