これがH5系だ!~新函館北斗駅「北海道新幹線H5系はやぶさ弁当」(1,250円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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昼過ぎの北海道新幹線・新函館北斗駅11番ホーム。
多くの人を集めているのは、新函館北斗12:44発「はやぶさ22号」東京行。
これだけ多くの人を集める理由は・・・?

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実は北海道新幹線「H5系」が充当される数少ない列車なのです。
「H5系」は横のラインが「パープル」で、ロゴマークが「北海道」の形。
「H5系」は全部で4編成しかなく、1日に走るのは2編成で残りは予備。
新函館北斗駅で最も「H5系」を見やすいのが、この時間帯なんですね。
ドアの回りがJR北海道のコーポレートカラーなのも特徴的ですよね。

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「H5系」の素晴らしい点は、普通車でも全席に電源コンセントが付いたこと。
帯の色やロゴマークに気づかずに乗ってしまっても、ココで「おっ!」となるはず。
ちなみに、東京から新函館北斗まで「H5系」で行けるのは、
夕方17:20発の「はやぶさ29号」1本のみ。(2016年4月現在)
東京駅周辺にお勤めの方なら、仕事終わりサッと飛び乗って函館へ「H5系」で!?

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さらによ~く目を凝らして、下を向いて歩いてみると・・・
「H5系」の普通車は、真ん中の通路が「雪の結晶」なのです。
新幹線はダイヤ乱れに備えて、同じ路線を走る車両は出来るだけ同じ車種にする傾向があります。
でも、客の立場からすると「北海道新幹線らしさ」というものが欲しかったりもします。
その相反するニーズ精一杯応えたのが、この「ちょっとした北海道らしさ」なんでしょうね。

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ちなみに、今回は乗らなかった北海道新幹線・H5系「グランクラス」のシート。
2015年9月に開催された「ツーリズムEXPOジャパン会場」で、ちょびっと体験しました。
所要時間が若干長いだけに、シートはより重要なアイテムですよね!

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さて、実は「H5系」形の駅弁には、お子様向けのものもあります。
コチラは「北海道新幹線H5系はやぶさ弁当」。
新函館北斗駅の「BENTO CAFE 41°GARDEN(吉田屋)」で販売されています。

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屋根部分のふたを開けるとチキンライスがメインでハンバーグ、オムレツ、エビフライ、ウインナー・・・。
さらにアメリカンドッグまで入って、ホントにホントのお子様駅弁でした。
ただ「吉田屋」さんの素晴らしい所は、チキンライスを新幹線に直盛りせず、紙の底を1枚敷いていること。
出先で食べた特殊な器を汚れたまま持ち歩くのはいつも気になるんですが、その悩みを見事にクリア。
未来の駅弁文化を担うであろう子どもたちにも、手抜きの無い心遣いがされていることがイイですね。

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前回紹介した「函館みかど」の「北斗七星」と「吉田屋」の「はやぶさ弁当」・・・。
実は共通の容器なのではと思っていたら、見事に裏切られて感動しました。
手前の「北斗七星」はロゴマーク入り、奥の「はやぶさ弁当」は先頭部分はよく再現しようとしています。
親子で北海道新幹線に乗るなら、親御さんは「北斗七星」、お子さんは「はやぶさ弁当」でしょう。
ただ、この2つの”H5系駅弁”、新函館北斗駅の売り場は異なりますので、ぜひ駅弁屋さんの”はしご”を!

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私・望月自宅の”駅弁新幹線車両センター”もどんどん増備が進んでいます。
これを整理するのが、また悩ましい問題なのであります。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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