『トンボ』はどこで生まれるか?ご存じですか。【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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トンボの成長過程

産卵

トンボは山の中でも川べりでも、キレイな水辺の周りを飛んでいます。
卵を生んで、幼虫の間は水中で生活するためです。

産卵方法や場所は種類によって異なる

卵の産み方や産む場所は、トンボの種類によって違います。
例えば『水面や水中に産みつける』、『泥やコケ、枯葉の中に産みつける』、『空中から地面や水面に卵をまく』…といった感じです。
トンボはこのように、卵を産む方法や場所が決まっているため、例えば池や川の環境が変わってしまうと、卵を産むことが出来ずに姿を消してしまうそうです。

ふ化

ふ化するまでの期間はさまざま

卵から幼虫が出てくることを『ふ化』といいます。
卵は10日程でふ化するものもあれば、100日以上かかるものまで様々です。
トンボの中には『卵で冬を越す仲間』がいます。
“卵で冬眠する”ので、その分、ふ化するまで日数がかかります。
多くのトンボは幼虫、『ヤゴ』の状態で冬を過ごして、春から夏にかけて成虫になります。
さらに種類は少ないですが、成虫の状態で冬を越すトンボもいるそうです。

幼虫『ヤゴ』

脱皮するたびに成長

トンボが『ヤゴ』の状態で過ごす期間は、種類によって違いますが、7年もの長い間、過ごすのもいるそうです。そんな『ヤゴ』は脱皮を繰り返すたびに、成長していきます。
種類によって脱皮の回数は違いますが、平均すると10回前後だそうです。

羽化して成虫に

『羽化』は最後の脱皮のこと

そして“成虫になるための最後の脱皮”のことを『羽化(うか)』と言いますが、『羽化』が終わると、私達がよく見かけるトンボの形になります。
『ヤゴ』は水の中の生き物を食べて成長します。
水が汚れてしまうと、エサになる生き物も死んでしまうため、ヤゴも育つことが出来ません。
ですから、トンボの数が減るということは、それだけキレイな水辺が減っている…という危険信号でもあります。

(2016/10/25放送分より)

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