あけの語りびと

30年の時空を超え!ラジカセに人生を捧げる56歳「あけの語りびと」(朗読公開)

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それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。
上柳昌彦あさぼらけ 『あけの語りびと』

東武伊勢崎線、竹ノ塚駅から20分ほど歩いた団地の中、酒屋さんや魚屋さんが並ぶ団地商店街の中に、そのお店、「デザインアンダーグラウンド」はあります。
店内には、売り物の中古ラジカセがナント五千台!所狭しと並んでいます。

デザインアンダーグラウンド
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このショップを経営するのは「家電蒐集家」の松崎順一さん56歳。

なぜ、中古ラジカセに魅せられたのか?
デザイン会社に勤めていた松崎さん、40歳を過ぎたある日のこと、たまたま入ったリサイクルショップで、一台のラジカセを見つけます。

(あ!これ、中学生のときに欲しかったラジカセだ!)
子供の頃から、ラジオ作りや電子工作が趣味でしたが、ラジカセが登場した中学生の頃、それはお小遣いで買えるものではありませんでした。
そして、30年の時空を超えて、憧れのラジカセを手に入れた瞬間、松崎さんは、中古ラジカセのコレクターに変身していました。

松崎順一

休日になると、車に乗って関東各地のリサイクルショップを回ります。手に入れた中古ラジカセが、だんだん自宅を占領していきます。
いくら趣味とはいえ、奥さんは、我慢できません。
「ラジカセなんて、一台あればいいじゃない。どうするの、こんなにいっぱい買ってきて!」
松崎さんが、中古ラジカセのお店を開きたい、と告白すると
「人が捨てたラジカセが、売れるはずないでしょう!」
と反対する奥さんをなんとか説得し、22年間勤めていた会社を辞め2003年に独立。

さっそくホームページを開設すると、日本全国から問い合わせがあり、集めた中古ラジカセが、意外なほどに、よく売れました。
さらに、新聞、雑誌から取材を受け、ラジオ、テレビから出演依頼も舞い込み、あの「タモリ倶楽部」にも出演しました。
昨年は、新宿にあるセレクトショップ「ビームス」で展示販売もしました。

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デザインアンダーグラウンド
デザインアンダーグラウンド

中古ラジカセに着目したことで、大手企業から講演の依頼も舞い込み、家電に詳しいことから、NHKの朝の連続ドラマ「とと姉ちゃん」の監修、時代考証にも携わることになりました。
12月には、池袋のパルコミュージアムで「大ラジカセ展」を開催します。
若者の間でも最近「カセットって、やばくない?」と注目され、家電量販店では、ラジカセコーナーが復活しています。

日本発アナログ合体家電『大ラジカセ展』

日本発アナログ合体家電『大ラジカセ展』(HPより)

しかし、松崎さんは、このラジカセブームに首を傾けます。

「僕が中学生の時に、ラジカセに虜になったあの感覚を、いまの若い人は、感じていないと思うんです。カセットテープがカッコイイ、といっても、それを持つことがカッコいいことで、音楽はダウンロードで聴いているんですよね。」

では、「なぜ、ラジカセで聞かないの?」と若い人に聞いてみると、「だって、売っているラジカセって、ダサい」と返ってきました。
確かに、いま市販されているラジカセを、若者が「ダサい」というのもわからなくはありませせん。

そこで、松崎さんの次なる挑戦が始まりました。
仲間三人と家電メーカーを設立、ラジカセを作ることになりました。
飽きの来ないシンプルなデザインで、ちょっと重たくて、愛着がわく、顔のいいラジカセを、来年の春に発売します。

その第一歩としてクラウドファンディングという、今流の「ネットで購入希望者を募集する仕組み」で支援者を募ると、目標額を突破!今も続けて支援者募集中です。
「自分の好きなことをやっていこう」「この道を信じて、歩いていこう」という思いを込めてブランド名を「マイ・ウエイ(MY WAY)」と名付けました。

ラジカセに人生を捧げた松崎さん!
先日、久しぶりに休みが取れて、計画もなく、レンタカーで熊本、鹿児島を周り、中古ラジカセを探してきました。

「ラジカセ探しは、私の原点!ラジカセを見つけた瞬間の喜びを、いつまでも、忘れないようにしたいと、思っているんです。」

デザインアンダーグラウンド

2016年11月16日(水) 上柳昌彦 あさぼらけ あけの語りびと より

朗読BGM作曲・演奏 森丘ヒロキ

番組情報

上柳昌彦 あさぼらけ

月曜 5:00-6:00 火-金曜 4:30-6:00

番組HP

眠い朝、辛い朝、元気な朝、、、、それぞれの気持ちをもって朝を迎える皆さん一人一人に その日一日を10%前向きになってもらえるように心がけているトークラジオ


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