阿部寛主演コメディにハズレなし!?『疾風ロンド』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第110回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回の「しゃベルシネマ」は、明日から公開となる映画をご紹介。
笑撃のサスペンス映画『疾風ロンド』を掘り起こします。

稀代のベストセラー作家・東野圭吾の大人気小説が待望の映画化!!

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大学の研究所施設から、違法生物兵器「K-55」が盗まれた。
研究所所長の元には「人質は全国民。身代金3億円を用意しろ」と、脅迫メールが届く。
タイムリミットは4日間。

そんな中、盗まれた生物兵器を探すよう秘密裏に命じられたのが、しがない主任研究員の栗林和幸。
なんの手がかりもないままに捜索をすすめるうちに「犯人死亡」の報せが届く。
まさかの事態に呆然としていたその時、犯人の遺品からわずかな手がかりを掴むのだった。

そこから浮かび上がったヒントは「日本最大級のスキー場」。
さて、事件の行方はいかに…。

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人気作家・東野圭吾の同名サスペンス小説を映画化した『疾風ロンド』。
シリアスからコメディまで幅広い演技力を誇る阿部寛を主演に迎え、共演はスキー場のパトロール隊員・根津役に大倉忠義(関ジャニ∞)、スノーボード選手・千晶役に大島優子と華やかな顔ぶれが揃います。
さらに柄本明、ムロツヨシ、戸次重幸、麻生祐未、生瀬勝久など、一癖も二癖もある顔ぶれを見れば、観る者の期待も高まるはず。
監督は、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』を手がけた吉田照幸。
その卓越したコメディセンスを本作でも発揮しています。

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阿部寛×東野圭吾の実写化作品と言えば、ドラマ「新参者」や映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』を頭に浮かべる方も多いかと思いますが、本作はこれまでに類を見ない「笑えるサスペンス映画」。
そしてその根幹を支えるのは、主演阿部寛のコメディアンぶり。

常にストイックな役作りで定評のある阿部さんだけに、とことん突き詰めて演じるシリアスな役どころもとてもステキですが、コメディセンスもピカイチ。
本作で演じる役どころでも、これまで演じてきたキャラクターとはひと味違う持ち味を発揮。
大学の医科学研究所に勤めるも仕事はいまひとつ、さらに家庭でも思春期の息子とのギクシャクした関係に悩む、冴えない中年男を好演しています。

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多くのベストセラー小説を世に送り出すとともに、多数実写化されている東野圭吾作品の中でも異彩を放つ「疾風ロンド」。
その笑撃の展開を、とくとご覧あれ。

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疾風ロンド
2016年11月26日から全国東映系にてロードショー
監督:吉田照幸
原作:東野圭吾「疾風ロンド」(実業之日本社刊)
出演:阿部寛、大倉忠義、大島優子、ムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、望月歩 前田旺志郎、久保田紗友、鼓太郎、堀部圭亮、中村靖日、田中要次、菅原大吉、でんでん、柄本明 ほか
©「疾風ロンド」製作委員会
公式サイト http://www.shippu-rondo-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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