出水駅「鹿児島黒毛和牛ステーキ重」(1,300円)~極上かけ流し温泉!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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817系電車

817系電車

九州新幹線開業後も、JR鹿児島本線として残った川内~鹿児島間。
この区間を中心に、鹿児島エリアで活躍するのが817系電車です。
基本、2両編成で車掌さんのいないワンマン運転ですが、車内は進行方向に向かって向きを変えて座ることが出来る転換クロスシートが装備され、しかも「革張り」!
絶対的な人口が少ないとはいえ、首都圏からすると少し優雅な「通勤通学の足」です。

天文館付近

天文館付近

鹿児島随一の繁華街として知られるのが「天文館」。
九州新幹線の終着駅・鹿児島中央駅からは、鹿児島市電で10分ほどかかるエリアです。
この一角には“銀座通り”と呼ばれる通りもありますから、東京で例えるなら、銀座・有楽町界隈といった所になるのかもしれません。
そんな街の真ん中でなんと!かけ流しの天然温泉が堪能できるのです。

温泉ホテル中原別荘

温泉ホテル中原別荘

この日、お世話になった「温泉ホテル中原別荘」は、天文館通電停から徒歩5分の立地。
1泊朝食付、ビジネスホテル感覚でも泊まれるお宿なのに、温泉が素晴らしいのです!!
地下800mから汲み上げられた甲突川左岸12号源泉は、49.9℃、ph7.7、成分総計2,866mg/kgのナトリウムー塩化物泉で、茶褐色に見えるお湯が毎分200リットル湧出。
浴槽には毎分40リットルの新しいお湯が注がれています。
しかも、普通は加水で温度を下げようするところ、湯量調節だけで適温にしているのもイイ!
活火山・桜島の恵みへの敬意、愛情が、訪れた人の心を打つものです。

鹿児島黒毛和牛ステーキ重

鹿児島黒毛和牛ステーキ重

鹿児島市内では、普通の銭湯でも「温泉」という所が数多くあります。
そんな温泉いっぱいの鹿児島は、日本を代表する畜産県の1つでもあります。
黒豚が有名ですが、もちろん牛肉だってあります。
駅弁として広く販売されているのは、「鹿児島黒毛和牛ステーキ重」(1,300円)。
調製元はもちろん、出水を拠点に鹿児島の駅弁を手がける「松栄軒」です。

鹿児島黒毛和牛ステーキ重

鹿児島黒毛和牛ステーキ重

定番の「黒い掛け紙」を外すと、5枚に切り分けられた肉厚の牛もも肉が登場!
和風だしの味ご飯に、ステーキ風に焼き上げられた、出荷証明書付「鹿児島産黒毛和牛」がズシリと載っています。
これに別添のステーキソースをかけていただきます。
ステーキをメインに、おかずはポテトフライと紅生姜のみというシンプルな構成です。

鹿児島黒毛和牛ステーキ重

鹿児島黒毛和牛ステーキ重

日本最大の和牛の産地「鹿児島」。
特に鹿屋、曽於、指宿などで生産が多い鹿児島のブランド牛は、食肉業者などのアンケート調査で、松阪牛、神戸ビーフなどに次ぐ、高い評価も受けたことがあるといいます。
出水駅だけでなく、鹿児島中央駅などでも販売されている「鹿児島黒毛和牛ステーキ重」。
南国・鹿児島には、温泉、黒豚、黒毛和牛・・・と、楽しみたいものがいっぱいです!

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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