ストローの歴史
冷たい飲み物を頂く時に使われる方も多いのでは・・・?
今週は『ストロー』についてです。
ビールを飲むため!?
ストローは一体、いつ頃からあったのでしょうか?
歴史はとても古くて、紀元前の4000年から3000年の頃、古代メソポタミア文明のシュメール人によって、ビールの作り方が陶板に描かれているそうです。
ビールの底や表面に残った不純物をよけるため
ところが当時はまだ、ろ過する技術がなかったのでビールの底や表面に不純物が残りました。
そのまま飲んでしまうと、それらがクチに入って来てしまいますよネ。
そこで不純物をよけて、ビールの澄んだ部分だけを飲むのにはどうしたらイイのだろう・・と考えました。
ストローに最適だったアシの茎
その結果、最適なアイテムとして、イネ科の植物の『葦(アシ)』の茎の部分が、ストローとして使われていたと言われています。
葦の茎の中は空洞になっているので、ストローとして使うのにピッタリだったんですネ。
ストローの語源は
英語の『ストロー(straw)』は『麦わら』の意味
そんなストローですが、ペルシャ語では『ネイ』と言います。
『ネイ』とは、この『葦』の意味です。
それに対して、英語の『ストロー(straw)』は『麦わら』の意味です。
これはのちに、ストローに麦わらが使われるようになったことから、そのように呼ばれるようになったそうです。
余談ですが、『ストローハット(strawhat)』は『麦わら帽子』のことです。
現在はポリプロピレン製
このように『葦』から始まって、『麦わら』へと移っていったストローですが、現在は『ポリプロピレン』という樹脂が使われています。
それでも“麦わらをイメージした形”は変わっていないことから、現在でも『ストロー』という名前で呼ばれています。
(2017/4/3放送分より)
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