“純喫茶”の由来をご存知ですか?【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
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喫茶店の名前にまつわるアレコレ
『喫茶店』と『カフェ』の違いは
名前に“喫茶店”と付いていても『飲食店営業許可』があればアルコールやお食事を提供出来ますし、逆に名前に“カフェ”と付いていても、『飲食店営業許可』が無ければ提供出来ません。
このように厳密には『喫茶店』と『カフェ』には違いがありますが、辞書では『喫茶店とカフェは同じもの』と表記されていることが多いので、一般的には同じものと考えられています。
他にも例えば『スターバックス』さんは『コーヒーストア』、『ドトールコーヒー』さんは『コーヒーショップ』といったような呼び方(分け方)もあります。
『喫茶店』の由来
『喫茶店』の『喫茶』という言葉ですが、元々は鎌倉時代に中国から伝わったお茶を頂いて、その効用をたしなむ習慣や作法を指す言葉だったそうです。
『純喫茶』とは
さらに『純喫茶』という言葉もあります。
明治の終わり頃、社交の場としてカフェが利用されていました。
そのカフェは夜になると、お酒を提供して女性スタッフ、いわゆる“ホステス”さんが、お客さんを接待していました。
そのため『特殊喫茶』とも呼ばれていましたが、それと区別するために“アルコールを提供しない純粋な喫茶店”の意味で『純喫茶』と呼ばれるようになりました。
他にも、東京・神奈川・埼玉で展開している『ルノアール』さんの場合、“喫茶店”ではなく“喫茶室”のネーミングを使用しています。
(2017/4/11放送分より)
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