内閣改造により支持率若干上昇【高嶋ひでたけのあさラジ!】

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8/7(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

塩谷選対委員長「解散総選挙は、内閣支持率が50%台に回復することが必要」
7:15~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(経済ジャーナリスト)

安倍晋三

新体制で臨む意気込みを語る安倍晋三首相=2017年8月4日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社

共同通信の世論調査~前回より8.6ポイント上昇の44.4%

安倍総理大臣)最優先するべき仕事は経済の再生です。この内閣は、いわば結果本位の仕事人内閣であります。

内閣改造を受けて共同通信が実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率は44.4%と前回調査より8.6ポイント上昇しました。その他各社の調査も軒並み前回より持ち直す結果となっています。

共同通信の支持率は44.4%で、前回より8.6ポイント上昇しました。支持しないとする声は43.2%で9.9ポイント減りまして、支持が不支持をわずかですが逆転しております。今回は内閣改造と自民党役員人事、評価する声が45.5%、評価しないが39.6%でしたから今回の改造は一定の評価を受けた形になります。注目されているのは野田聖子総務大臣と河野太郎外務大臣ですけれども、野田大臣に期待するという声が61.6%、河野外務大臣は55.6%と共に期待度の高さがうかがえます。その他各社の支持率ですが、今朝の朝日新聞の支持率は33%から35%、読売新聞は36%から42%、毎日新聞が26%から35%、日本経済新聞とテレビ東京の合同では39%から42%と軒並み支持率は上昇してはいますが、不支持を逆転するまでにはこの4社至ってはおりません。自民党の塩谷立選対委員長は昨日のテレビ番組で、安倍総理大臣が衆議院の解散総選挙に踏み切る可能性については、内閣支持率が50%台に回復することが必要だという認識を示しました。どの調査も現在のところは50%に達しておりません。額面通りに受け取りますと、今のところ解散はまだかなという結論になります。


内閣改造は自民党内の求心力の回復のため

高嶋)ほっと息をついたというような感じですかね。須田さんは、今度の第三次安倍内閣改造というのは支持率を上げるためにやったわけではないという見方ですが、何のためにやったのでしょうか?

須田)自民党内の求心力を回復させる、安倍さんに対する批判や反発を抑えつけるためにやったのではないかと。だからこそ目玉として野田さんと河野さんの登用だったと思います。

高嶋)支持率急落で、議員さんが一番大事なのは自分のバッチですから「これで次の選挙はどうなるのか?」となるとあっちこっちでいろんな意見が出てくるので、それを抑え込むのがまず最初と。

須田)そうですね。支持率が下がっただけの反発だけではなくて、やっぱり森友・加計学園問題、防衛省の日本問題。支持率が高いと党内からは反発の声は上がって来ませんから。支持率が下がることで安倍さんに対する批判的な声が上がります。その批判的な声を封じ込めるための内閣改造が行われたと思います。


稲田朋美氏の代わりに小野寺五典防衛大臣が閉会中審査に立つ

高嶋)森友・加計や、稲田さんは出ませんけど日本問題の閉会中審査がもうすぐありますが、チャラなのですか?

須田)チャラではないと思います。稲田さんの場合は言っていることも2転3転していますし、信頼性が得られるのかというところでは疑問ですよね。そこは小野寺五典さんという防衛大臣を経験され、なおかつ防衛政策や防衛業績に対して熟知されているこの方だったらきちんと答弁ができるかと。

高嶋)閉会中審査に稲田さんを出さないということについて、僕は納得できません。彼女が起こした大騒ぎによって閉会中審査をやることになったのに、当人が出て来なくて、いくら防衛省経験者だからといって小野寺さんが答えるのはおかしくないですか?

須田)閉会中審査で何を明らかにしなければならないかというと、事実関係を明らかにし、問題点を抉り出し、問題点を解消することが目的なわけですから。別に稲田さんをいじめて支持率を下げることが目的ではありません。野党もその辺をきちんと心得るべきだと思います。

高嶋)須田さんはけっこう理解が深いですね。

須田)日報を果たして公開するべきだったかという肝心の議論がなされていません。行政文書扱いをされているから文書公開法によって公開されてしまった。軍事情報と考えると、外国の例では公開する必要はそもそもありません。

高嶋)その本質の理論を専門家が言い出すと、国民感情とは乖離してしまいます。「あんたがいろいろ言っても、気持ちとしては納得できないんだ俺たちは」とね。


30%から40%の支持率は低くない

高嶋)総理は最終的には何を目指していますか?

須田)解散総選挙で勝利をするということでしょうか。大前提としては総裁再選。

高嶋)解散を打つ時期はいつですか?

須田)先程の塩谷さんの言葉を借りるなら、どんなに早くても来年の春の4月以降、事前に予算を仕上げてからということになると思います。

高嶋)これで支持率が下げ止まって、ガンッと上がらないまでも、低空の安定飛行に入っていくとそれはそれでとなっていくのでしょうかね?

須田)ただね、この30%から40%は決して低空飛行ではありませんよ。過去の事例からすると意外と高い支持率だと考えたほうがいいと思います。

高嶋)森喜朗さんのことを考えるとね。

須田)支持率は一桁台でしたからね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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