対米で強く結ばれる北朝鮮とイランの関係とは?
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9/12(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
北朝鮮のトップの脇にはイランの駐在武官の姿
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター高橋和夫(国際政治学者・放送大学教授)
北朝鮮と密接な関係にあるイラン北朝鮮問題で表向きに注目を集めるアメリカや韓国、日本。しかしこの問題には、アメリカと北朝鮮の間で特殊な立ち位置にあるイランの事情についても欠かせません。北朝鮮とイランの密室な関係とはどのようなものなのでしょうか。
高嶋)アメリカとイランの関係。イランと北朝鮮の関係。このへんが一体どうなっているのかを伺いたいのですが。
高橋)実は北朝鮮とイランの関係は我々が思う以上に密接なんですね。というのは1980年代、イランとイラクが戦争したときに、イランは国際的に孤立してなかなか武器が買えなかった。そのとき北朝鮮がミサイルを提供した経緯があります。以降、イランと北朝鮮はかなり密接な関係にあります。
高嶋)浅からぬ関係ってやつですね。
高橋)そうです。本当に困ったとき助けてくれたのはあの人達だ、という感覚はあって、実際北朝鮮行きますとイランの人を見かけますし、あの北朝鮮のパレードの映像を見ると北朝鮮のトップの近くにイランの駐在武官が必ずいます。あれというのは距離が近いということを内外に示すために計算されたものです。。
高嶋)全然気が付きませんけど、あそこに並んでる人の中に結構金正恩さんに近いところに、イランの駐在武官がいますか?
高橋)はい。
トランプ政権内で別れるイラン核問題の合意高嶋)それで、トランプさんは、何しろ前の大統領のオバマさんがやったことやること成すことみんなひっくり返すのが趣味ですけどね。イランの関係っていうのもそういうようなことですか? 相当苦労してやりましたよね、核問題。
高橋)イラン核問題の合意はトランプさんに言わせると史上最悪の合意だ、という、もう破って捨てんばかりのことなんですけどね。ただトランプさんはそう言ったんですけど、国務長官のティラーソンさんも国防長官のマティスさんも、いや良い合意じゃないけど、アメリカが約束したんだからアメリカという国は約束を守らないといけないと、トランプさんと違うことを言っています。
高嶋)そうですか。じゃあ今でもイランから北朝鮮に、北朝鮮からイランに、というそういうやりとりはもちろんあるわけですね?具体的に、武器の。
高橋)ええ。ただ、実際にどのくらい、どのような武器が動いてるかというのは確認がとれないです。イランから北朝鮮に技術が入っているのではという議論はあるんですけど、ただ一時期北朝鮮の技術がイランに入っていたくらいですから。イランの方がそんなに進んでるのかな、という気はします。
高嶋)ロシアからはどれぐらい入ってるんですか。北朝鮮。
北朝鮮のロケット技術は70年前のハイテク技術にすぎない高橋)北朝鮮のロケット技術は基本的にロシアの技術ですよ、イランのもそうですし、イラクのもそうでした。ただそれ以降は北朝鮮が自分の力で発達させてると思います。理解しないといけないのは、今使われてるロケット技術というのは、北朝鮮が飛ばすからびっくりしてますけど、あれは1940年代に第2次大戦中にドイツが開発した技術で、もう70年前のハイテク技術ですよね。
高嶋)そうなんですか。
高橋)ええ。70年経って北朝鮮が今やってるからってそんなにびっくりする話かな。と私は思います。
高嶋)じゃあ誰でもできますよ、みたいな。
高橋)もちろん日本も軍事的にはやってませんけど人工衛星どんどん飛ばしてますし。70年も前のハイテク技術を北朝鮮がやったからってなんでそんなびっくりするのよ、というのが実は私の実感です。
高嶋)今先生が仰ったようなことってあんまり聞こえて来ないですね。
高橋)なんか皆さんがちょっと煽り過ぎてるんではないかな、という気はします。もちろんそれは脅威であって、良いことだと言ってるわけではないんですけれど、当然予想されることで、予想されることが予想されるように起こった、ということで。それは残念ですけどね、日本にとっては脅威ですから。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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