北朝鮮が弾道ミサイルを発射 北海道上空を通過

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9/15(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

午前6時57分頃発射
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

北朝鮮 ミサイル 北海道庁

北朝鮮のミサイル発射で、対応に追われる北海道庁の職員=2017年9月15日午前7時46分、札幌市 写真提供:共同通信社

北朝鮮が弾道ミサイルを発射

今日午前6時57分頃、北朝鮮の西岸からミサイルが東北地方の方向に発射された模様です。先程北朝鮮から発射されたミサイルは午前7時6分頃、北海道地方から太平洋へ通過した模様です。なおミサイルの破壊措置の実施はありません。不審な物を発見した場合には決して近寄らず、直ちに警察・消防または海上保安庁に連絡をして下さい。


前回から約2週間で再び発射された北朝鮮の弾道ミサイル~国連安保理の制裁決議との関係は?

高嶋)この間の29日の場合は襟裳岬の東上空、全部で撃った距離が2,700kmと。それでグアム島の方に届くのが3,300kmくらいで、600kmくらい遠慮して届かなかったのではないかとかいろいろと言われた。今回はICBM(大陸間弾道ミサイル)を撃つのか、それとも国連の決議の反発としてIRBM(中距離弾道ミサイル)でやや遠慮深くやるのか、その辺はどうなのだろうというような見方がありました。宮家さんはどのように予想されますか?

宮家)私は、彼らの究極的な目的は核弾頭を搭載したICBMの開発・完成ですから、日本列島を超えざるを得ないような長距離の、もしくは準中距離弾道ミサイル(MRBM)をグアム方向には撃たないと思う。なぜかというとアメリカを刺激したくないですから、あくまでも彼らがやろうとしているのは実験ですから。

高嶋)発想や方向はこの間と一緒ですよね。

宮家)それが一番アメリカを刺激しない方法だと思いますから、彼らは合理的に判断をして、ふざけたことをやっているということです。これはどれくらい飛んで、その後大気圏再突入のときにどのような実験をしたかにもよるのですけども、まだ続くと思います。

高嶋)いずれにしてもこの間の国連安全保障理事会が15ヶ国全会一致で北朝鮮の制裁決議を決めた。それに対して中国・ロシアがかなりハードルを低くしないと納得しなかったので、全会一致は良いですが、本当に効くのかどうかという心配がありました。その制裁に対して北朝鮮の反発の度合いというのが、これだけ下がったのだから少しはおとなしくなるのかと思ったら、それはそれでまた反発して、ミサイルを撃つ。この辺はどんな風に兼ね合いをとっていますか?

宮家)まず北朝鮮は国連安保理決議ができたからとか、そういうことでミサイルを撃っているわけでは無いのですよね。ずっと一貫した開発計画があって、そしてミサイルがある程度撃てるようになったときに当然技術的にクリアしなければいけない問題があるわけだからそれを実験しなければいけない。その計画の中で例えば記念日があったり演習があったりするわけで、今回はもう1回撃てば必ず安保理決議はできるわけですから、それに対する反発として撃っているように見えるけれども、実際には実験を続けているのだと僕は思っています。


北朝鮮のICBM完成は数年以内? そのときアメリカは――

高嶋)レッドライン云々なんていう話も前からずっと出ていて、当初は撃っただけで「これは許さんぞ」というような感じがあったし、核実験についても同様な感じだったのですが、それがとにかく北朝鮮がキレるのを心配して、反発を食らって爆弾でも落とされたらというような、人が亡くなる、つまり戦争状態に入るということが西側も誰しも腰が引けているわけですよね。そこに付け込まれているような感じで、どんどん付け込まれてもうじき完成の域に達するのではないかという、様々な意見がありますけども。
宮家さんはいわゆる核弾頭の小型化とアメリカ本土に届くICBMの完成というのはどのくらい先だと読んでいますか?

宮家)数年でしょうね。そのときアメリカにとっては真実のときが来る、すなわちアメリカが自衛権を行使するかどうかを判断しなければいけないときが来ると思います。

高嶋)それが遅かりしということになってしまっては駄目だということですね。

宮家)そうですね。だからこそ今止めなければいけないのでしょうけども、彼らを止める力がまだどこにも無いということでしょう。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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