水筒のめくるめく歴史
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古くから日本では『ひょうたん』や『竹』で出来た水筒が使われてきました。それが江戸時代になると、そうした水筒に漆を塗ったり、家紋を入れたりして、オシャレになっていきました。それをお芝居の見学や、お花見などに行く時に持ち歩いたそうです。
その後、1897年(明治30年)頃になると『アルミ製の水筒』が登場します。同じ『アルミ製の水筒』でも、フタの部分に“方位磁石”が付いたものがあったそうです。これは兵隊さんが戦地で使うために作られたもので、そのために方位磁石が付いていました。
さらに、その水筒には皮の紐が付いていて、肩から斜めに掛けられるようになっていました。当時、『アルミ製の水筒』は軍事用の工場で作られていたそうです。そのため、こうした兵隊さん用の水筒も作られていたというわけです。
戦後になると、水筒の世界は大きく変化します。『プラスチック製』や『ステンレス製』などの水筒が、次々と登場しました。
さらに昭和30年代になると、『魔法瓶』が普及するようになって、『ガラス製の魔法瓶の水筒』も登場しました。『プラスチック製の水筒』の場合、持ち歩いているうちに中の飲み物が、ぬるくなってしまう欠点がありました。
また『ガラス製の魔法瓶の水筒』は衝撃に弱かったので、すぐに割れてしまって、イザ飲もうとした時、中身がグシャグシャになることも少なくありませんでした。こうした欠点を解消しながら、水筒は進化していきました。
(2017/9/12放送分より)
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