古代ギリシャで噴水のため発明された『◯◯の原理』
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噴水の歴史はとても古くて、紀元前3,000年頃、古代メソポタミア文明の遺跡から“噴水の跡”と思われるモノが発見されているそうです。当時の人々は“自然に湧き上がる水”に、神秘的な力を感じて、それを大切にしたとされています。
その後、古代ギリシャでは泉を利用して噴水が造られて、その周囲には、神殿が建てられるようになりました。この頃、ポンプなど水を汲み上げるための動力を使わずに、水が噴き出る仕組みを考えた方がいます。技術者で数学者の『ヘロン』で、動力の代わりに『サイフォンの原理』を利用したものです。
この『サイフォンの原理』ですが、水を水面の高さよりも高い所へ一度持ち上げてから、低い所へ移す・・というものです。
『サイフォンの原理』を使った身近な例として、金魚や熱帯魚の水槽の水を入れ替える時、ゴムホースを水に差して、ホースの反対側をバケツに入れます。その時、バケツの位置を水槽の水面よりも低い所に置くと、自然に水が入って来ますよネ。ストーブのタンクに灯油を入れる時に使うポンプも、この『サイフォンの原理』を利用したものです。
さらに、高層ビルの屋上の貯水タンクに水を上げる時にも、『サイフォンの原理』が使われています。この原理を利用して、ヘロンが造った噴水は『ヘロンの噴水』と呼ばれています。
この『ヘロンの噴水』は簡単なものでしたら小学生でも作ることが出来るそうです。例えば理科の実験などで、ペットボトルやストローを使って、実際に作ったりしているそうです。
(2017/9/25放送分より)
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