日本人なら知っておきたい!襖(ふすま)の歴史

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日本人なら知っておきたい!襖(ふすま)の歴史

『襖』とは“木の骨組みの両面に紙や布を貼って、引き手を取り付けた建具”のことです。装飾を兼ねて、部屋の仕切りや押し入れに使われています。

平安時代、掛け布団のことを『襖』と呼んでいたそうです。それを家の中にある、鴨居などに広げて掛けて、仕切り用に使用したところから、部屋の仕切りのことを『襖』と呼ぶようになった・・・と言われています。

『襖』を辞書で調べると、『襖=唐紙(からかみ)』とあります。『唐紙』とはその昔、中国が『唐(とう)』の時代、『唐』を訓読みすると“から”になります。そんな“唐から伝わった紙”『唐紙』を上に貼った仕切り用の建具のことを『唐紙障子』と呼んでいました。それが縮められて『唐紙』と呼ばれるようになったそうです。

その後、室町時代になると“無地の布や紙を貼ったもの”を『襖』“紋や柄があるもの”を『唐紙』と呼んで区別していたとも言われています。

『襖』は『襖障子』が縮められた言葉です。辞書にも『襖=襖障子』とあります。

構造的には現在では“木の枠に紙を何重にして貼ったり、布を貼ったりするもの”のことを『襖』“太陽の光を採り入れることを目的に、薄紙を貼って仕上げたもの”を『障子』としているそうです。

(2017/10/25放送分より)

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