障子のいろいろ 雪見障子に猫間障子って?

By -  公開:  更新:

障子のいろいろ 雪見障子に猫間障子って?

障子の基礎知識

そもそも障子とは

『障子』と聞くと”木の枠に和紙を貼った建具(たてぐ)”のイメージをお持ちの方、いらっしゃるかと思います。

昔は外気を防ぐ建具の総称だった

古くは『障子』とは『戸』や『衝立(ついたて)』、『襖(ふすま)』といった室内の仕切りや、外気を防ぐのに使う建具の総称でした。
それが現在では、碁盤の目のように組み合わせて作った木枠の片面に和紙を貼って、光を採り入れることが出来るもののことを『障子』と言うそうです。

『衝立』や『襖』も『障子』の総称

『衝立』や『襖』も『障子』の総称ですが、『衝立』は『衝立障子』、『襖』は『襖障子』の略です。
そんな『障子』の中でも、太陽の光を柔らかく拡散させて自然な明るさを作り出してくれる『明かり障子』と呼ばれていたものが、時代とともに発展して『障子=明かり障子』となったそうです。

そんな『障子』ですが、江戸時代の中頃までは『紙』がまだとても高価だったこともあって、庶民とは縁遠いものでした。その後、紙の生産が盛んになると、少しずつ庶民の生活にも『障子』が使われるようになりました。

雪見障子と猫間障子とは

雪見障子は『ガラスと合わせた障子』

現在では洋式の住宅が増えて、さらにガラスやカーテンの普及によって、障子の使用量は減っているそうです。
それでも『ガラスと合わせた障子』というのも作られています。
その呼び方は地域によって様々ですが、一部がガラスになっている障子は、一般的に『雪見障子』と呼ばれています。“障子を閉めていても、ガラスの部分から外の雪が見える”そんなところから付いた名前です。

一部に小さな窓を作り開け閉め出来る『猫間(ねこま)障子』

さらに障子の一部に小さな窓を作って、開け閉め出来る障子のことを『猫間(ねこま)障子』と言います。猫が自由に出入り出来るようになっています。

(2017/10/24放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

ニッポン放送ほか全国ネット
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 朝7:37から(「高嶋ひでたけのあさラジ!」内)
ネット局の放送時間は各放送局のホームページでお確かめください。

Page top