除夜の鐘をつく数「108」の煩悩の意味

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除夜の鐘をつく数「108」の煩悩の意味

もうすぐ年末。大掃除も終わり、こたつで年越しそばを食べた後、うとうとしていたら遠くから聞こえてくるゴーン、ゴーンという鐘の音。澄んで響いて窓を締めていても届くその音色に、一年が終わったんだ……と妙に神秘的な気持ちになります。

除夜とは、大晦日の別名「除日」の夜だから「除夜」といいます。その鐘の音の数が108というのと、それが煩悩の数だということは深く知られていますが、それがどのようにして数えられているのかはあまり知られていないかもしれません。


除夜の鐘をつく数「108」の煩悩の意味

仏教では人間は生まれた時から煩悩があるといわれております。煩悩にまみれながらも幸福を願う、悲しい存在ですね。

この煩悩には主に2種類あり、6つの物理的な欲(六根=眼・耳・鼻・舌・身・意)と6つの心理的な欲(六塵=色・声・香・味・触・法)があります。合計12。その状態は好・悪・平の3種類があるので12×3=36。それらにはそれぞれ過去・現在・未来と3つがあるので36×3=108となります。

種類の他に時間や状態まで考慮されているんですね。ちなみに鐘の音は無常を説く御仏の声だといわれております。みなさんには今年はどんな鐘の音が聞こえてくるのでしょうか。

 

笠森観音

日本唯一の四方懸造り 坂東三十三観音札所 第三十一番札所(笠森観音HPより)

今年も残すところあとわずかですね。千葉県長生郡長南町にある笠森観音は、国の重要文化財に指定されている日本唯一の「四方懸造」の観音堂をはじめ「坂東三十三観音霊場」の第31番札所として、巡礼の霊場としても名高い由緒あるお寺です。

初詣シーズンは毎年、多くの参拝者で賑わいます。今年も大晦日の午後10時からは除夜法要、その後の除夜の鐘はどなたでもつくことができます。

年が明けた1日午前2時からは修正会というその年の五穀豊穣などを祈願する法要が執り行われます。ご祈祷や各種御札は随時受け付けています。

アクセスは圏央道「茂原長南インター」より5km車で約7分。お問い合わせは電話0475-46-0536。詳しくは「笠森観音」のホームページをご覧ください。

笠森観音(笠森寺)
〒297-0125 千葉県長生郡長南町笠森302
0475-46-0536
○JR外房線:「茂原駅」下車…小湊バス「上総牛久駅」行「笠森」下車 徒歩5分
○小湊鉄道:「上総牛久駅」下車…小湊バス「茂原駅」行「笠森」下車 徒歩5分
○圏央道:「茂原長南IC」より5km 約7分
○高速バス:「東京駅八重洲口」「横浜駅」「羽田空港」より「茂原駅」行き「長南駐車場」下車 約4kmタクシーで約5分
小湊鐵道バス:0475-46-3581
長南タクシー:0475-46-0003
ゆたかタクシー:0475-46-0123
駐車場:50台(無料)
拝観料:大人200円・小人100円
拝観時間:4月〜9月 午前8:00〜午後4:30・10月〜3月 午前8:00〜午後4:00
http://kasamori-ji.or.jp/

【ハロー千葉】

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