タイヤの歴史
タイヤの原型
陸上で物を運ぶ時、最も古い方法は『ソリ』でした。
紀元前3,000年頃、シュメール人が『ソリ』の下に車輪を付けました。
その車輪の外側には、動物の皮がかぶせてあって、それを釘で固定していたそうです。
まさに現代の『タイヤ』です。
鉄のタイヤとゴムのタイヤ
1900年続いた『鉄のタイヤ』の時代
その後、古代ローマ時代に、木の車輪の外側に鉄の輪をはめ込んだ『鉄のタイヤ』が登場しました。
それ以降、『鉄のタイヤ』の時代が約1,900年続きました。
タイヤにゴムが使われるようになったのは1867年
現在のように、『タイヤ』にゴムが使われるようになったのは1867年です。
この頃の『タイヤ』はゴムで出来た輪を車輪の外側に取り付けたもので、いわゆる『ソリッドタイヤ』でした。
『ソリッドタイヤ』とは、空気の代わりにゴムを詰めたタイヤで、クレーン車やトレーラーなどの、特殊車両に使われています。
空気入りタイヤ
息子のために作られた!?
現在のような、『空気入りタイヤ』が誕生したのは1888年。
イギリスのジョン・ダンロップさんが、凸凹の道で転びやすい息子さんの自転車のために、車輪に空気を入れたゴム袋を巻き付けたそうです。
この『空気入りタイヤ』のアイデアは、それ以前にもありましたが、実用化はされなかったそうです。
自動車に初めて使用したのは1895年
この『空気入りタイヤ』を自動車に初めて使用したのは、フランスのアンドレとエドアールのミシュラン兄弟で、1895年に行われた耐久レースで使われました。
この時、途中で何回もパンクしたため、レースはリタイヤしましたが『ソリッドタイヤ』の2倍ものスピードが出る! ということで、その後、たくさんのクルマが『空気入りタイヤ』を使うようになりました。
パンクしやすいのが欠点だった『空気入りタイヤ』でしたが、技術の開発の積み重ねの結果、現在のような丈夫な『タイヤ』が生まれました。
(2018年4月3日放送分より)
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