季語にもある、かつての夏の風物詩「枇杷葉湯売り」

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枇杷葉湯とは? 枇杷にはどんな栄養や効果がある?

季語にもある、かつての夏の風物詩「枇杷葉湯売り」

果物の中でも特にかぐわしい香りが特徴的な枇杷(びわ)。

ほんのり酸味のある爽やかな味は初夏の訪れを告げてくれます。

枇杷はカロテンが豊富。抗酸化作用や疲労回復効果があるといわれている

ニンジンと似た色合いですが、ニンジンと同じくカロテンが豊富で、ファイトケミカル、ポリフェノール、クロロゲン酸には抗酸化作用、クエン酸には疲労回復効果があるといわれています。また、葉にはタンニンやサポニンが含まれていて、せき止めやたん予防に、また外傷の手当に直接肌に塗り込んだり湿布として使われることがあります。

原産国の中国では、実や葉だけでなく花や種、また根までもが薬用として扱われているそうです。

枇杷葉湯とは「乾燥させた枇杷の葉を肉桂・甘草・莪蒁・甘茶などを合わせて煎じたもの」

その枇杷の効能は江戸時代の日本にも伝来されました。

晩夏の季語に「枇杷葉湯(びわようとう)」というものがあります。

枇杷の葉を乾燥させて肉桂・甘草・莪蒁(ガジュツ)・甘茶などを合わせて煎じたものです。

枇杷葉湯は江戸時代に暑気払い、食中毒の防止、下痢止めの薬としても知られていた

その煎じ汁はのどの渇きを潤すだけではなく、暑気払い、食中毒の防止、下痢止めの薬としても知られていました。

天秤棒で荷を肩にした枇杷葉湯売りが夏の町を流し歩いている姿はかつての夏の風物詩、路上では誰これ構わず試飲が無料でふるまわれていました。

現代ではそうした姿は見られなくなってしまいましたが、枇杷の恩恵は変わらずにあります。旬のフルーツとして楽しむ他に、例えば葉を天日干しさせて粉にして料理に混ぜたり、好きなお酒に葉をつければ果実酒として、そのエキスを美味しく生活に取り入れるのも乙ですね。

「富浦地区のびわ狩り」のお知らせ(2018年イベント終了)

びわ 狩り 道の駅 とみうら 枇杷 倶楽部

道の駅とみうら 枇杷倶楽部HPより

さて今回は、まさにシーズン!「富浦地区のびわ狩り」をご紹介します。

1粒ずつ袋がかけられた大粒の枇杷を、木からもぎ取ってかぶりつく醍醐味は、この時期ならでは! です。

初夏の新鮮な空気と、肉厚でみずみずしい枇杷を是非味わってみませんか。目安として5月がハウスびわ、6月が露地びわということですが、今年は例年より1週間ほど早く生育していて、4月30日にびわ狩りが始まりました。

料金は、6月5日まで2,600円、6月6日~6月15日までは 2,200円、6月16日以降は2,000円となっており、園内30分食べ放題です。お持ち帰りは出来ません。来園前日の夕方5時30分までに予約が必要で、先着順となりますので、日程が決まったらお早めにお電話して下さいね。

お問い合わせは、富浦枇杷倶楽部・電話 0470-33-4611へどうぞ。

道の駅とみうら 枇杷倶楽部
千葉県南房総市富浦町青木123-1
Tel:0470-33-4611
営業時間:9時15分~18時00分
休館日:年中無休
https://www.mboso-etoko.jp/subsite/biwakurabu/news_p/detail.asp?id=14571&group=7

【ハロー千葉】

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