野田聖子総務大臣 「かあちゃん」という看板を背負ったことで得たモノ

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野田聖子総務大臣 「かあちゃん」という看板を背負ったことで得たモノ

『すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト』(5月13日放送)では、ゲストに野田聖子総務大臣が出演し、「放課後等デイサービス」について語った。

淵澤:今週も野田聖子さんに「子育ての課題」について伺っていきます。きょうは「放課後等デイサービス」です。

自見:これは障害のあるお子さんに向けた学童保育のようなサービス全般を言います。全国で16万人以上が利用されているとも、言われています。マー君(野田聖子さんの息子さん)も、利用者ですか?

野田:はい。小学校は保育園と違って早く終わってしまいます。普通の子供が学童保育に行って親の帰りを待つように、障害児も同じ権利があっていいのではないかと言う事で、「放課後等デイサービス」というサービスが始まりました。残念ながら毎日は行けません。うちの息子の場合は医療的ケア児ということなので、受け入れてくれる施設というのが、ほとんどありません。(受け入れてくれる施設を)医療的ケア児が、譲り合って使っています。
息子が行っているところは非常に前向き。知的で、なおかつ医療的ケアで、なおかつ障害があってもしっかり学習の面倒を見てくれます。

淵澤:どのようなこと、されるんですか?

野田:びっくりしたのは、先生が「いま2年生の漢字を教えています!」って。私が「うちの息子、一応知的障害なんですけど」と言ったところ、先生は大変、合理的な方で「いずれ大人になって漢字の看板を見るようになる。平仮名の学習をやっている暇はありません!」と。だから息子は「新幹線」を漢字で覚えています。知的の障害児だから何もわからないだろうではなく、わからないなりに出来る方法を探ってくれている先生の姿勢がうれしいです。息子を親同様に想ってくれている人がいる! というだけで、親にしてみると心強いです。

自見:聖子先生が考える「子育てと社会のかかわり」について教えて下さい。

野田:子育ては楽な作業ではありません。命を守る仕事だから。でもしんどいからこそ得られる知恵や考えが、あります。楽な時は何も得るものがない。子供をしっかり育てなくてはならないという苦しい反面、そこから生まれてくるモノというのは、後世、役に立ちます。
また今の仕事にも、我慢強さや、想定外に対応できるなど、プラスになっていると思います。お金で買えない喜びがあります。まあ、うちの子は、特に、歩けなかったことが一歩踏み出したとか、声を出せないはずが声が出たとか、それがやっぱり無情の幸せにつながって、ストレスフリーになります。私は50まで天涯孤独というか(笑)結婚もしていたけど、基本的にはひとりで生きてきました。本当にこの子と出会えて、負荷もかかるけれども、私も解き放たれたというか、自分らしく生きていけるようになったと。政治家という看板だけではなく「かあちゃん」という看板を背負うことで変なこだわりもなくなってきました。まあ、色々な生き方もあるけれども、若い人たちが思っているほど(子育て)は大変なことばかりではないということを、伝えたいです。

すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト
FM93AM1242ニッポン放送 毎週日曜 6:04~6:13

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この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)

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