現在9割以上で使われるパンストの仕組みはなんと日本で誕生
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パンストの歴史
きっかけはミニスカートブーム
当時のストッキングはガーターベルトで留めるタイプ
1960年代に『ミニスカートブーム』が起こりました。
ところが当時の『ストッキング』は、ガーターベルトを使って留めるタイプで、ミニスカートを履いた時に、腿の部分や下着が見えたり、『ストッキング』がズリ落ちる・・・といった心配がありました。
タイツ型のストッキング=パンストを開発
そこで『アツギ株式会社』では、既に欧米で流行し始めていた“タイツ型のストッキング”、つまり『パンティストッキング』の開発に乗り出しました。
この『パンティストッキング』は和製英語で、英語では『pantyhose(パンティホーズ)』です。
そして1968年(昭和43年)、日本で初めての『パンスト』の生産に成功し、販売を始めました。
『パンスト』の登場によって“ガーターベルトが要らない”とか“しっかり包まれる安心感”から、女性たちは安心してミニスカートを履けるようになりました。
ストッキングの『たるみ』問題
サポーティストッキングの誕生
当時の一般的な『ストッキング』ですが、履いてから3~4日程度で、“足首やヒザの部分がたるむ”という欠点がありました。
そこで『アツギ株式会社』では、1日中たるみを気にしなくて済むように・・・と、全く新しいタイプの『ストッキング』の開発に乗り出しました。
そして研究の結果、伸縮性の高い『ポリウレタン』という糸に『ナイロン』を巻きつけた、丈夫で伸縮性の高い糸『サポーティヤーン』の開発に成功しました。
この『サポーティヤーン』から誕生したのが『サポーティストッキング』です。
それまでのストッキングよりも丈夫で、フィット感が高いこともあって、女性たちは“ストッキングのたるみ”という悩みから開放されることになりました。
現在のストッキングの9割以上が『サポーティストッキング』の仕組み
現在の『ストッキング』の9割以上が、この『サポーティストッキング』の仕組みで作られています。
(2018年5月17日放送分より)
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