実質的には米朝2カ国の問題~6ヶ国協議は無意味!?
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米朝首脳会談を受け日米韓外相会談開催
7:27~教えて! ニュースキーワード:コメンテーター藤井厳喜(国際政治学者)
トランプ政権はロシアに対して非常に融和的
河野外務大臣は昨日の閣議後の会見で、13、14日の2日間で、韓国のソウルを訪問すると発表した。河野大臣は昨日行われた米朝首脳会談の結果を踏まえ、アメリカのポンペオ国務長官、韓国の康京和外相と、それぞれ会談。14日には、日米韓の3カ国で外相会談を行う予定。
飯田)米朝首脳会談を受け、アジア各国の動きがあわただしくなってきています。日米韓の外相会談は、この先ポンペオ国務長官が実務を担うことになるので、重要になってくるわけですね。
藤井)そうですが、韓国の立場は最初から親北ですからね。
飯田)そういう意味では、3カ国というより、日米でやったその中身、となりますか?
藤井)それが大事ですよね。いろいろあるけど、今回はみんな周囲から入ってこようとしているのです。中国はもちろんですが、ロシアも6カ国協議をもう1度やって、入れてくれと言っています。今回、ロシアは影で北朝鮮に対して、ポジティブな役割を果たしたと思います。基本的に米露関係はいいと思うので、「米露関係を破壊しよう、再来させよう!」という勢力もありますが、トランプは「ロシアをG8に復帰させよう!」など、抵抗しようとしています。基本的にトランプの外交政策は、国益でぶつかる部分もありますが、「ロシアとディールをやりたい、連携していきたい」です。中国に対する態度とロシアに対する態度が全然違います。ロシアには融和的な立場です。
実質的に米朝が主軸であり、6カ国協議は意味をなさない
藤井)だけど、6カ国協議はいくらやっても意味がなかったと分かっていますよね。だから、アメリカと北朝鮮がサシでやって、軍事的にも経済的にもガンガン圧力かけて、そこで北朝鮮がようやく軟化してきた。それが1番大事な軸です。6カ国協議をやろうがやらないが、軸である2国の話がしっかりやっていれば上手くいくし、2国が相反して交渉の席を蹴ってしまえば、6カ国協議は無駄になると思います。
飯田)突き詰めれば、いままでも2カ国協議をやってきたものだ、と。
藤井)表沙汰になる前も米朝は水面下で交渉している、と申し上げてきましたが、実際そうだったわけです。「韓国が仲介した米朝首脳会談ではなかった」というのも、明らかになりましたからね。
米朝、2カ国がどう話し合っていくのかが、1番大事だと思います。
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