日中韓3カ国国環境省会合~海洋ゴミの難しい現状

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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月26日放送)にジャーナリストの有本香が出演。海に散らばるプラスチックなどの海洋ゴミ問題について解説した。

日中韓3カ国国環境省会合~海洋ゴミの難しい現状

 

G7では海洋プラスチックゴミ削減に日本はサインせず

週末に行われた、日中韓3カ国国環境省会合で、プラスチックなどの海洋ゴミ問題の解決に向け、3カ国がリーダーシップをとって連携して取り組むことで合意した。これを受け、昨日午前菅官房長官は来年のG20においても世界をリードできるよう取り組んでいきたいと述べている。

飯田)細かくなってしまったプラスチック、海の中のゴミの大半を占める。これが生態系に影響を及ぼすのだということですね。

有本)今月行われたG7で、2030年までに全てのプラスチックを再利用できる素材にする、あるいは回収していくというようなことを目指そうという海洋プラスチック検証が承認されたのですが、日本とアメリカはサインをしませんでした。だから日本は消極的だ、なんて言われていますが、これは現実的に難しいところあります。

飯田)生活にビニール袋だとかプラスチックだとかは必需品になっていますからね。

有本)日本の場合は特に、過剰包装的なことも含めて、多いんじゃないかということが言われていますが、日本国内で全て生産しているのだったらいいのですが、そうではない部分もあります。あるいは再利用が可能なものにしていくということになれば、製品のコストはみんな高くなりますよね。だからそれに耐え得るかというところ。産業界との調整ができていないということですが、市場としてもこれはどうなっちゃうんだろうということはありますよね。

飯田)まあそのへんが理由で日本はとりあえずサインしなかったと。

街のゴミが海のゴミになる

有本)ただこの海洋ゴミに関しては、ずっと言われてきていましたよね。日本でも漂着のゴミだとか。近隣諸国との共通課題として、相手方に対して要望していくことも必要です。
先日別の番組でゲストに来て下さった方がビーチクリーンの話をしてくれました。プラスチックゴミに限らないんですけどね。そのときに、非常にいいことをおっしゃっていたのが、「元来、海のゴミというのは海のゴミなんじゃなくて街のゴミなんだ」ということです。

飯田)確かに海がゴミを生み出すわけじゃないですもんね。

有本)街から出るわけです。ですから街で啓発をしないとダメな部分もあると。対岸とか外国から流れ着いて来るのもあるけれど、そうではなくて、街のゴミが来るわけでしょ。だからこういう部分の啓発も一層やっていかなければいけないという話を聞いてそれはそうだなと思いましたね。
いろいろな角度から考えて行かなければいけないし、あとこれは前に聞いたことがあるのですが、あまりハッキリ言うと特定の製品に悪影響してはいけないのですが、プラスチックの粒が入っている製品や、歯磨きや、洗顔など、どうしても洗い流す時に細かいから、流れて行って魚の体内に入りやすいだとかいろいろなことを言っていましたね。だから製品のなかにも、我々が使うには便利で良いものが、海のゴミになっていく状況のなかではまずいというものもあるでしょう。

飯田)そのへんをどう考えるかですね。

 

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