熱中症対策~湿度の高い夜間にも注意

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月24日放送)にジャーナリストの有本香が出演。記録的な暑さの続くなか、湿度の高い夜間での熱中症対策などについて解説した。

熱中症対策~湿度の高い夜間にも注意

埼玉県熊谷市で国内史上最高41.1度を記録

「埼玉県の熊谷市で国内観測史上最高となる41.1度の気温を記録しました。東日本と西日本では気温の高い状態が8月上旬にかけて続き、最高気温が35度を超える猛暑日が続くところもある見込みです」

日本列島は昨日も広く高気圧に覆われ、埼玉県熊谷市で午後2時16分、41.1度を記録し、国内最高気温を記録した。また熱中症の症状による救急搬送は、共同通信の全国集計で1,843人に上り、大阪府、埼玉県など7府県で9人が死亡した。また昨日午後5時から気象庁は会見を行い、40度前後の暑さはこれまで経験したことのない、命に危険があるような暑さだ。ひとつの災害と認識している、と述べている。

飯田)東京都青梅市でも40.8度を記録しまして、都内の観測点で40度以上を記録したのは、統計を取り始めてから初めてということです。有本さんとは前月12日にシンガポールから放送しました。米朝首脳会談の時でしたが、あの時よりも今の日本は暑いのではないでしょうか。

有本)暑いですね、シンガポールの方がしのぎやすい。あそこは小さな島ですから、赤道直下なんですけど、東南アジアの中でも気温が比較的安定していて、ものすごく高いわけではありません。35度以上になるということはめったにないんです。東南アジアの人は熱中症で、今の日本人のようにひどくならないようです。というのも1年中、同じように暑いから汗腺が対応できるようになっているんです。日本には四季があって夏は暑く冬は寒い。例えば東南アジアに一定期間住んで日本に帰ってきた人は、体が熱帯に対応する汗腺になっているので、冬はすごく寒く感じるそうです。日本は気温差が1年を通じてあるから、そういう風に生活スタイルを変えるのも難しい。

飯田)どっちに合わせるか、というところですよね。

熱中症対策~湿度の高い夜間にも注意

湿度の高い夜間に注意が必要

有本)熊谷の昨日の41,1度のとき、湿度を調べてもらったら、最も気温の高かった午後2時くらいの時には25%ですから、意外に低い。でも1日を通して見てみると、夜や朝方は気温が28度くらいまで下がっていますが、逆に湿度が高い。湿度が高い時も熱中症に気を付けなければいけない。エアコンの除湿機能も上手に使わないと、室内にいても熱中症にかかってしまう。

飯田)クーラーをつけないで室内で倒れて救急搬送ということもありますからね。

有本)どうやって自分の身を守っていくのか、という話になっています。

飯田)千葉県香取市のけいこばぁばさんからメールをいただいています。昨日熱中症になったということです。農家の方です。「午後からダルくなって嘔吐・下痢、頭が痛くなって初めての経験でした。畑に日中いるのも禁物ですね。とにかく水分や塩分も摂っていたんですが、ダメでした。この暑さで小株が育ちません」。これは農業など、これから先の経済にも影響が出てきそうですね。

有本)野菜が高騰するとニュースでも出ていますし、それからあまりにも暑すぎると外出を控えてくださいとなってくる。経済にとってはプラスではないですよね

飯田)タクシーのドライバーさんに聞いたら、「この暑さでビールを飲みに行くとか、客は増えているんですか?」「全然そんなことないですよ、むしろ暑すぎて出てくるひとが少なくなっている」って。

有本)経済にとっては暑い方がいいと今までは言われていましたが、程度問題ということですよね。

飯田)今日も都心では36度まで気温が上がります。どうぞ熱中症対策をしてください。

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