午前中で全部売り切れ! 浅草の老舗ベーカリー「ペリカン」のパンはなぜ食パンとロールパンの2種類だけなのか

By -  公開:  更新:

浅草で1942年から続く老舗ベーカリー『ペリカン』の4代目主人・渡辺陸が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。午前中には売り切れてしまうというペリカンのパンがどのような経緯で作られるようになったのかを訊く。

黒木)今週のゲストは、東京浅草の老舗パン屋さん『ペリカン』の4代目ご主人、渡辺陸さんです。4代目ご主人と伺っていましたので、どんなご主人かなと思ったら、お若いお兄さん。

渡辺)すみません。まだ31歳です。

黒木)4代目、引き継いだということですよね。何年前ですか?

渡辺)4年くらい前に引き継がせていただきました。

黒木)27、8歳のとき?

渡辺)それくらいですね。

黒木)パンづくりを始めてから、何年でご主人に?

渡辺)大学卒業後すぐに店に入ったから、23歳から働き始めて、店長に「まかせた」と言われたのが27、8歳のときです。だから4、5年くらいですね。

黒木)『ペリカン』はパン屋さんですけど、少し変わっているんですよね。食パンとロールパンしか作らないし売らないとか。

渡辺)そうですね。ウチはこの2種類だけで勝負させていただいています。

黒木)浅草で1942年から続く老舗パン屋さんですけど、最初からそうなのですか?

渡辺)2代目からいまの形になりました。浅草に同業の方が増えてしまい、ふつうにパン屋さんとして商売しているとケンカみたいになってしまう。だから、「ウチは業態を変えて、増えてきている喫茶店やレストランに卸す。それを中心に食べていこう」となり、いっさいの惣菜パンや菓子パンを止めてやっていたのが、なんだかんだで現在では小売りの方が多くなってきている感じです。

黒木)いまでは、午前中に全部パンが売り切れてしまうとか。

渡辺)そうですね。お客様には本当に申しわけないですが、早い段階で売り切れます。

黒木)ここに食パンを持ってきていただきました。焼いて、肉厚で2センチくらいの厚さにしていただきました。

渡辺)ちょっと厚めに切っていただいた方がいいかな、と。

黒木)いただきます……この味、変わっていないのでしょう、きっと。

渡辺)そうですね。大きく初代の頃から製法は変わっていないはずですから、混じり気のない味がするかな。

黒木)食パンの王道って感じですよ!

渡辺)恐縮です。ひいおじいちゃんが「ご飯のように毎日食べ続けられるもの」を作りたいと、ウチのパンは味にこだわってきました。雑味のない、食べやすい味だと僕も思います。


渡辺 陸(わたなべ・りく)/ 『パンのペリカン』四代目

1987年、東京都生まれ。
成蹊大学経済経営学部を卒業後、東京製菓学校パン専科でパン作りを学ぶ。
2014年に「パンのペリカン」4代目店主となる。
2017年8月には、お店の近くに「ペリカンカフェ」をオープン。
2017年に著書『パンのペリカンの話』を出版。ドキュメンタリー映画『74歳のペリカンはパンを売る』が公開。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

番組情報

ENEOSプレゼンツ あさナビ

毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

Page top