「土産」はどうして「みやげ」と読むの?
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旅先に行けば必ず目に入るのが「お土産」。土地によって本当に様々なものがあり、お店を見ているだけで時間が過ぎてしまいますよね。旅行先で見たことや聞いたことを、「土産話があるよ」なんて言ったりもします。
さて、「土産」と書いてなぜ「みやげ」と読むのだろう? と思ったこと、一度はあるのではないでしょうか。「土産」は本来そのまま「どさん」、「とさん」と読める漢語であり、意味も「土地の産物」を指します。この漢字を初めて見た時、みやげ、と自然に読める人はほとんどいないと思います。
「みやげ」という読みになったのは諸説あるようですが、「宮笥(みやけ)」が元になったのでは、という説があるようです。「宮笥」とは古くに神社などで配られたものだそうで、その種類は様々あったとのこと。現在でも商品に「○○宮笥」と名前をつけたり、名残らしきものが残っていますよね。
夏休みなどの旅行シーズンは特に力が入るお土産コーナー。それだけでなく、旅行先での思い出は、誰かの特別な土産話になることも。この夏休み、いつもより「おみやげ」に注目して過ごしてみるのはいかがでしょうか?
もうすぐお盆休みという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 故郷へ帰るとき、お土産を選ぶ楽しみもありますよね!
今日は、国立歴史民俗博物館で9月17日まで開催されている企画展示、「ニッポンおみやげ博物誌」のご案内です。
近世から現代にかけて展開してきた「おみやげ」という贈答文化と、その背景となる旅と観光の様相を、所蔵する資料などを通して紹介しています。国民すべてが年に一度以上旅行に行くといわれる現代、お土産を贈ることも日常的なやり取りのひとつになりました。
この展示ではお土産が生まれる場所とその特徴、お土産と旅を経験する人々との関係にも注目しています。
資料約1,300点を展示し、お土産コレクションを通して様々な「おみやげ」の変遷や背景をたどります。この機会に、贈っても頂いても嬉しい「おみやげ」について、じっくり考えてみたいものですね。
詳しくはハローダイヤル03-5777-8600までどうぞ!
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/press/p180710/index.html
ニッポンおみやげ博物誌
開催期間:2018年7月10日(火)~9月17日(月・祝)
会場:国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
料金
一般:830(560)円 / 高校生・大学生:450(250)円
小・中学生:無料 /※( )内は20名以上の団体※総合展示もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は高校生は入館無料です。
※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介護者と共に入館が無料です。開館時間:9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。休館日:月曜日(休日の場合は翌日が休館日となります)
※ただし、8月13日は開館主催:大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
詳しくはこちら。
【ハロー千葉】