お盆に飾る「キュウリやナスのお供え物」の意味
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お盆の時、お供え物をしたり飾り付けをしたりする祭壇のことを『盆棚(ぼんだな)』または『精霊棚(しょうりょうだな)』といいます。
この盆棚に飾られるものの1つに“キュウリやナスに割り箸を刺したもの”があります。これは“ご先祖さまの霊の乗り物”とされています。
キュウリは『馬』に見立てたもので、馬は走るのが速いので、お盆の時に霊が少しでも早く帰って来られるように・・・という願いを表しています。
それに対してナスは『牛』に見立てたもので、牛は歩くのがゆっくりですから、お盆が終わって帰られる時はのんびりと帰って下さい・・・という願いを表しています。
『ほおずき(鬼灯)』を飾ることもあります。ご先祖さまの霊は、お盆の時に玄関先の提灯の『迎え火』を頼りに帰って来られますが、その『ほおずき』を提灯に見立てて飾ります。
また、お盆の時期は夏の一番暑い時でもあります。農作物の収穫が今よりもずっと少なかった時代、『ほおずき』の鮮やかな色は花や果物などのお供え物が足りないのをカバーして、ご家族の心にも灯りをともしたといわれています。
他にも『おもちゃかぼちゃ』というカボチャを飾る所もあるそうです。『おもちゃかぼちゃ』は『ペポカボチャ』という小型のカボチャの仲間で、色や形、大きさも様々でとてもカラフルなカボチャです。観賞用ですので食べることはできません。
それでも日持ちがするのと、盆棚が華やかになることから飾られる所が多いそうです。
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