「縁側」は親しい人と“縁を結ぶ”場所
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『縁側』とは『和風住宅で、家の座敷の外側に設けた細長い板敷きの部分』のことです。『縁側』があることで、夏は部屋の中に強い日差しが直接入って来るのを防ぐことが出来ます。
また『縁側』の外側にある雨戸を閉めることで、冬には吹き付ける雨風を和らげてくれたり、雨戸と『縁側』の間で空気の層を作って、部屋を暖めてくれます。
他にも『縁側』には“部屋と庭を繋ぐ場”や“廊下”、玄関とは別に“部屋への出入り口”としての役割を持っています。『縁側』の外の部分に大きな石を置いて、そこで靴やサンダルを脱いだりします。
一般的に、人のお宅を訪ねる時は玄関からお邪魔しますが、親しい友達や日頃から気楽にお付き合いしているご近所の方の場合、この『縁側』からお邪魔することがあります。そんなところから『縁側』は“ご縁を結ぶ場所”でもあるそうです。
同じ『縁側』でも“部屋と雨戸やガラス戸の間にあるもの”と“雨戸の外に張り出した状態のもの”の2つがあります。“部屋とガラス戸の間にある縁側”の場合、天気がイイ日は日向ぼっこのための、サンルームとしての役割もあります。
そして“雨戸の外に張り出した状態の縁側”のことは『濡れ縁』といいます。
『縁側』が誕生したのは平安時代の頃で、当時は家や座敷の『へり』や『ふち』を表す言葉として『縁』と呼んでいたそうです。『縁』という字は『へり』、『ふち』とも読みます。
その後、『ふち』や『側面』のことを『側(がわ)』と呼ぶようになってそれが『縁』という言葉と結びついて、『縁側』という言葉が誕生したそうです。
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