なぜ原稿用紙は400字詰めが多いのか?
公開: 更新:
作文用紙・原稿用紙に400字詰めが多い理由を解説
「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報にあわせて耳より情報を紹介する。今回は「作文用紙・原稿用紙に400字詰めが多い理由」と、「第3回旭いいおか文芸賞“海へ”」作品募集の話題だ。
「夏休みの宿題の読書感想文がなかなか終わらない」という経験がある方は、多いのではないでしょうか。そんな読書感想文の宿題には、400字詰めの作文用紙や原稿用紙を使うのが一般的ですよね。
しかし、作文用紙・原稿用紙は、どうして400字詰めが多いのでしょう?
作文用紙・原稿用紙に400字詰めが多いのはなぜ?
明治の作家が好んで使っていた、紙質のいい原稿用紙が400字詰めだったから
作文用紙・原稿用紙に400字詰めが多いのは、明治時代に売り出された原稿用紙のなかでも特に紙質のいい商品が400字詰めで、当時の作家たちが好んで使っていたからだと言われています。
現在のようなマス目つきの原稿用紙が一般的に使われるようになったのは、明治中期。それまで原稿の文字数はあまり細かく意識されていなかったこともあり、原稿用紙にマス目はありませんでした。
活版印刷に切り替わり、文字数を正確に数えることが重視されるようになった
しかし、明治中期以降には、新聞や雑誌を作る際に原稿の文字数を正しく数えることが重要になってきたので、マス目つき原稿用紙が使われるようになったのです。文字数が重視され始めた背景には、文字数の融通がきく木版印刷から、1ページに入る文字数がきちんと決まっている活版印刷に切り替わっていったことも関係しています。
当時、いくつかの原稿用紙が売られていましたが、なかでも紙質がよく作家たちに愛用されていた原稿用紙が400字詰めのものであったことが、現代の作文用紙・原稿用紙に400字詰めが多い理由のひとつだと言われています。
当時の作家たちにとって「400字詰めであること」というよりは、紙の書き心地自体が魅力的だったのかもしれませんね。明治時代の作家は大量の字を手で書いていましたので、ストレスなく字をかける紙というのは重要だったのでしょう。
まとめ ~作文用紙・原稿用紙に400字詰めが多い理由は?
作文用紙・原稿用紙に400字詰めが多い理由は、明治の作家が好んで使っていた、紙質のいい原稿用紙が400字詰めだったからです。書き心地がいい原稿用紙が、たまたま400字詰めだったということですね。
現在のようなマス目つきの原稿用紙が一般的に使われるようになったのは、明治中期。明治中期以降には文字数の融通がきく木版印刷から活版印刷に切り替わり、新聞や雑誌を作るときに文字数を正確に数えることが重視されるようになったためです。
「第3回旭いいおか文芸賞“海へ”」作品募集(募集終了)
今回は「第3回旭いいおか文芸賞“海へ”」作品募集のご紹介です。これは、旭・飯岡地区が、東日本大震災の津波で多くの犠牲者を出したことが発端でできた文芸賞で、語り継ぐことに主眼を置いています。テーマは「海」です。
応募は400字詰め・縦書き原稿用紙で
随筆や作文といった「エッセー」、「自由詩」、短歌や俳句・川柳といった「定型詩」を、400字詰め・縦書き原稿用紙に、ご本人の手書きで書いてください。小学生以下のお子様から、一般の方までご応募可能です。
応募期間は2018年9月1日~11月5日必着となっています。旧飯岡町出身で詩人の高橋順子さんが審査委員長で、2018年11月~12月頃予備審査を行い、通過した方は、2019年2月17日に千葉県立東総文化会館で朗読発表することになっています。
詳しくは、0479-57-5777までどうぞ(2018年現在の情報です)。
高橋順子を囲む会
旭いいおか文芸賞「海へ」実行委員会住所:
〒2892704 千葉県旭市上永井1217 NPO法人光と風内
TEL:0479-57-5777
【ハロー千葉】