かつて船乗りを支えた「ビスケット」は瓦のように硬かった

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かつて船乗りを支えた「ビスケット」は瓦のように硬かった
長期休暇に、豪華客船で船の旅…。一度はしてみたい夢ではないでしょうか。船の旅は今でこそ、船によっては地上とほぼ変わらない食生活や、寝床を用意できるようにもなりました。しかし、まだ船や地図がそこまで進歩していなかった昔は、食べ物だけをとっても命がけのものでした。

昔の船乗りの友として有名なのは、中世初期の頃に登場したと言われる「ビスケット」です。フランス語のビスキュイ(biscuit)が語源だそうで、「bis」の部分が「2」を表し、「2度焼いた」という意味合いの言葉になります。食品を少しでも長持ちをさせるため、2度焼き上げて作られたことから由来するようです。

そのため当時のビスケットは非常に硬く、英国の船員たちは「リバプールの敷き瓦」と呼んでいました。長期保存とおいしさを保つのは、やはり非常に難しいのでしょう。

それだけでなく、食べ物に付きまとう課題として、害虫の問題もありました。当時のビスケットにも今のような穴が空いていたそうですが、その隙間にコクゾウムシが入ってしまうのです。日本ではいわゆる「米食い虫」と呼ばれている、ごく小さな虫ですね。穀類をよく好み、日本では稲や米につきやすい害虫です。ビスケットも原料は小麦ですから、コクゾウムシの格好の餌になったのでしょう。

中世の船乗りの食事というと、このビスケット、そして塩漬けにされた肉くらいのものでした。ビタミンCが不足して起こる「壊血病」は今でこそ有名ですが、ライムや塩漬け野菜が船に積まれるようになるのは、18世紀末頃だと言われています。

現在の保存食は非常に進化しており、長期保存がきくのはもちろん、おいしさも隅々までこだわって作られたものがたくさんあります。栄養バランスも考えられていますので、食生活から命を落とす確率もずっと減りました。

船の進化もさることながら、食の進化は現代に生まれた身として、本当に感謝したいところですね。

かつて船乗りを支えた「ビスケット」は瓦のように硬かった
さて今回は、稲毛ヨットハーバーの海洋教室「まき網漁見学会」をご紹介します。

漁船「大平丸」に乗り込んでヨットハーバーを出港し、近場に魚がいないと魚群探知機を使って少し遠くまで足を延ばすそうで、過去には“うみほたる”辺りまで行ったこともあるそうです。

また、スズキなど魚料理も試食も出来ますよ。対象は小学生以上で、小学生は保護者同伴でご参加下さい。定員は50名、費用はお一人1,500円です。

開催日は第1回が9月17日で、受付は8月22日から開始になっています。また、第2回の開催は10月14日で、9月12日受付スタートです。受付開始日の午前10時以降に、お電話でお申し込み下さい。

詳しくは、「稲毛ヨットハーバー」で検索してみて下さい。

稲毛ヨットハーバー
住所:〒261-0012 千葉市美浜区磯辺2-8-1
TEL:043-279-1160
FAX:043-279-1575

休館日:毎週火曜日
※祝日は除く。火曜日が祝日の場合は、翌日が振替休館日
年末年始(12/29~1/3)
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【ハロー千葉】

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