知る人ぞ知る、あの怪作には続きがあった…

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第497回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、10月13日に公開された『スカイライン-奪還-』を掘り起こします。


侵略SFから進化を遂げた、ハイブリッド・バトルSF!

知る人ぞ知る、あの怪作には続きがあった…
突如として現れた謎の生命体による地球征服を、冷静なリアリティと最新のVFXを駆使して描きスマッシュヒットとなった『スカイライン-征服-』。日本では2011年に公開され、映画ファンの間で多くの論争を巻き起こした伝説的SF映画の続編が7年の時を経て、再び日本にやって来ました。前作の侵略SFテイストから一変し、今度は血沸き肉踊るバトルSFへと驚きの変貌を遂げた快心作です。

知る人ぞ知る、あの怪作には続きがあった…
宇宙船に吸い込まれたLA市警の刑事マークは、人間の心を残したままエイリアンになったジャロッドの協力を得て、宇宙船内部からの破壊に成功。宇宙船は内戦下のラオスに墜落する。ジャロッドの娘ローズとともに脱出したマークは反政府組織のボス・スアのアジトに身を隠し、エイリアンに対抗する手がかりを見つけ出す。

しかし、アジトの周辺は大量のエイリアンに取り囲まれていた。彼らは地球の支配者の座を賭けて、わずかな武器と肉体を駆使した最終決戦に挑むことに…。

知る人ぞ知る、あの怪作には続きがあった…
本作いちばんの見どころは、“最強格闘術”と呼ばれているシラットをベースとした超ハイスピードアクション。屈強な男たちがエイリアンと生身で殴り合うという斬新すぎるストーリーに、SF映画好きはもちろんアクション映画好きも心踊ることでしょう。

しかもその戦う男たちを演じるのが、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のクロスボーンズ役で鮮烈な印象を残したフランク・グリロに、『ザ・レイド』シリーズで世界を驚愕させたイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアン。本物の格闘術の使い手が繰り広げるバトルアクションは、もはや演技を超えた迫力です。

知る人ぞ知る、あの怪作には続きがあった…
そしてSF映画には不可欠なVFXのクオリティの高さも、本作の特徴。メジャースタジオの作品でもないのに何故??? と、思う方もいらっしゃるかもしれません。

実は本作は『アバター』や『ジオストーム』『ザ・プレデター』など、数々のハリウッド超大作で驚愕映像を手がけたVFXスタジオ、ハイドラックスが製作した作品なのです。メジャー作品に携わることで培ったアイデアや映像センスを自らのスタジオに持ち帰り、“本当に自分たちが作りたいモノ”を追求して完成させた『スカイライン』シリーズ。観ると必ず、クセになります!

知る人ぞ知る、あの怪作には続きがあった…
スカイライン-奪還-
2018年10月13日から全国ロードショー
製作・監督・脚本:リアム・オドネル
製作:グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス(ストラウス兄弟)
出演:フランク・グリロ、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ジョニー・ウエストン、イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン ほか
©2016 DON'T LOOK UP SINGAPORE, PTE. LTD
公式サイト https://skyline-dakkan.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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