いまは『官製はがき』と言わない~正しくは『郵便はがき』
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『はがき』の基礎知識
官製はがきとは
規格を満たせば『私製』のはがきも出せる
『はがき』を辞書で調べますと『郵便はがきの略。日本郵便株式会社が、規格を定めて発行する通信用紙のこと。表面に郵便料金を表す証票が印刷されている。この規格を満たせば個人で作ったもの、いわゆる“私製”のものでも切手を貼って出すことも認められている』とあります。
国が作った『官製はがき』
切手を貼れば出すことが出来る“個人で作ったはがき”『私製はがき』に対して、“政府、つまり国が作ったはがき”のことを、以前は『官製はがき』と呼んでいました。
“官製”の“官”とは“政府”のことで、“官が製造したはがき”というところから『官製はがき』です。
郵便事業が民政化され呼称が変更に
その後、郵便事業が民間企業へと変更されたことによって、はがきは官製ではなくなりました。
そのため、『官製はがき』という言葉は使われなくなったはずですが、『私製はがき』と区別する意味で、現在も『官製はがき』という言葉を使う方が結構いらっしゃるそうです。
正しくは『郵便はがき』です。
『はがき』の由来
『はがき』の語源は、忘れないように紙切れなどに書き留めておいたもの、メモしたものを指す『端書(はしがき)』という言葉です。
現在、『はがき』という漢字は“葉書”と書きますが、これは『タラヨウ(多羅葉)』という植物に由来しています。
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