「Japan」とも表記される『漆』~本来の色は乳白色をしている

By -  公開:  更新:

「Japan」とも表記される『漆』~本来の色は乳白色をしている
はウルシ科の植物『ウルシ』から採れる、天然の塗料です。
『ウルシの木』は日本を始め、東南アジアに存在していて、高さは10mから15mあります。秋には葉っぱが真っ赤に色付きます。

『ウルシの木』の表面に傷を付けて、そこから採り出した樹液のことを『生漆(きうるし)』と言います。この『生漆』は、わずかに黄色がかった白、乳白色をしています。

お椀や重箱のような『漆器』は黒や赤、朱色をしていますが、これは黒や赤の粉末を混ぜてあるからです。漆本来の色は乳白色です。

『生漆』に『煤(すす)』を混ぜると『黒漆』『ベンガラ』と呼ばれる粉末を混ぜると『赤漆』になります。
『煤』は、炭素の黒くて細かい粒子のことです。『ベンガラ』は酸化鉄でできた赤い粉末です。

漆には、素材が腐って形が崩れるのを防ぐ働きがあります。
酸やアルカリにも強いため、木でできた製品などを長持ちさせる働きもあります。

漆のことを英語では『Japanese lacquer(日本の塗料)』と言いますが、古くからヨーロッパでは漆や漆器のことを『japan』と呼んでいるそうです。
そのため辞書によっては、漆や漆器のことを『japan』と表記しているものもあります。

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

ニッポン放送ほか全国ネット
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 朝7:37から(「飯田浩司のOK! Cozy up!」内)
ネット局の放送時間は各放送局のホームページでお確かめください。

Page top